宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

28日の毎日新聞夕刊は「マンガの居場所」掲載です。

僕の順番です。先日の日経新聞のコラムに続いて、大塚英志さんの『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』に触れつつ、フランスと日本の作家たちによるアンソロジーである下の本にも触れて、僕としてはわりと重要な問題提起をしたつもりです。JAPON作者: 安…

「字幕・大工原章」の件

26日のエントリで触れたこの話ですが、トーキーになってからも、タイトルとかスタッフロールの文字を書く役割の人のことを「字幕」としてきちんとクレジットする例があったとのご教示をいただきました。実写映画でも、そういう例があるようですが、恥ずか…

以下は

蛇足的補足です。 リーフレットによれば、今回復元されたこの「バクダット姫」は、全8巻だったとされる公開当時のヴァージョンとは違い、全6巻にまとめられた再編集版のようです。たしかに、途中から説明もなく急にペルチャ王子がいなくなったり、アーメッ…

さて、

このいささか強引に面白さを優先したような議論は、もちろん、「監督・芦田巖」の「意図」を推定するようなものではありません。作品は、作り手の手を離れてある歴史的文脈の中に置かれたとき、「作者の意図」を超えたり逸脱したりするような意味を、帯びて…

そんなわけで、

「戦後初の」とは言っても、「戦後」だからこそ実現できた、日本のアニメーション史上「初の」何かがあるのかと言えば、多分ないと言わざるを得ない作品ではあると思います。日本のアニメーションは昭和14=1939年の映画法施行後、戦時文化統制の下で…

とはいえ、

それでもなお、この作品、50分間飽きずに見ることができました。むしろ上に述べてきたような単純明解さが、いいんですね。とにかく一つ一つの場面ごとに、キャラクターのアクションで楽しませようというエンタテインメント性は、たっぷりあるわけです。芦…

専門家ではないので

恐る恐る書きますが、アニメートの技術的な側面についても、特に革新的なものはなかったと思います。芦田巖の戦前・戦中の作品の水準で作られているといってよく、従って、昭和18=1943年の「くもとちゅうりっぷ」(政岡憲三)や昭和20=1945年の…

お話は、

いたってシンプルです。バクダットの王様が娘(バクダット姫)に婿選びをさせようと、武力に秀でたモンゴーロ王子と、財力に秀でたペルチャ王子を紹介するのですが、姫にはすでにアーメット王子という意中の人がおり、困った王様は予言者に相談します。予言…

そんなわけで「バクダット姫」

見てきましたよ。 いやあ、予想以上に面白かったです。なにせ昭和23=1948年公開の作品ですから、正直言って、当時の事情を知っておくための「資料」を見に行くのに近い感じで行ったんですが、普通に楽しめました。ま、「普通に」っつっても、一昨年の…

今日は

昼から福岡市総合図書館の「シネラ」へ映画を2本見に行きますんで、ちょっと早めに寝ます。 “戦後初の劇場用長編”アニメーション映画「バクダット姫」と、「ハナログ」および「夏目房之介の「で?」(2005年8月16日のエントリ)」で話題騒然となった…

試験監督

今日と明日は全国の国公立大学で前期入試が行われます。わが北九州市立大学文学部も今日が試験日でした。ちょっと疲れがたまっていたらしく、センター試験のときより、ぐったりしています。 とはいえ、センター試験のときと違って、自分が監督している試験場…

花粉が飛んでるぞこんにゃろー

目が…、目が…! 鼻が…、鼻が…! 耳鼻科に行く暇が…、耳鼻科に行く暇が…!

ただいま

締め切り20分前に採点票提出いたしました。ぐわー(力ない雄叫び)。もうちょっと余裕もってできないのか、俺。

17日は

ゼミの卒論計画発表会。 僕は今年度赴任したばかりなので、ゼミには3年生しかいません。なので、卒論「計画」発表会なわけです。 3年生の終わりから4年生の前半にかけて、多くの学生さんは就職活動というものをしないといけないので、その間卒論に全力投…

またこれベタですが

福岡タワーに上ってみました。

もつ鍋

食ってまーす。

さて、採点作業はいったん中断して

「マンガの居場所」の原稿を書かないといけません。木曜日にはこの春白百合を卒業する元教え子ちゃんたちが福岡に遊びに来るし、金曜日は今のゼミ生の卒論の計画発表会&新ゼミ生も交えた打ち上げ飲み会がありますんで、テンションあげていきたいと思います…

ちなみに14日は

修士論文の口頭試問に副査として参加しました。現代日本文学のA先生が指導されている学生さんの村上春樹論。なぜに俺が、とみなさん思われるでしょうが、近現代の日本文学を専門にされている方は2人しかおらず、口頭試問には3人必要なので、こういうこと…

職場における義理チョコ贈呈の現場というものを

昨日、生まれて初めて目撃しました。 昔、「カノッサの屈辱」で「OLのポトラッチ」とかやってたのを思い出しました。 大学の事務方の人同士が廊下でばったり出会って、みたいなシチュエーションでやってたんですが、わりとほのぼのしてましたよ。 わたくし…

採点作業はまだ半ばにも達していないわけですが

早くも飽きてきました。ま、採点っていうのは、結局その授業で自分が、教師としてどれくらいのことが出来たかっていうことの結果を、自分で確認させられる作業でもあるわけで、基本的に気が重いわけです。なもんで、オレンジレンジとか聞きながら、無理やり…

高速バス運行再開

ということで無事帰路に着いております。

とりあえず

やみましたが、このまま凍っちゃうかもにゃー。すでに高速道路は全面通行止めだし。JRが止まらないことを祈ります。 写真は研究室から見た小倉駐屯地です。

月曜です

YAHOO!の天気予報はいまだに「弱雨」になってますが、さっきからごんごん雪降ってきてます。 今日の5時限、7時限に期末試験があるんですけど、帰れるの?オレ。ていうか、テスト、やるわけ?

てことで

レポートの採点に戻りまする。

それで明日の日本経済新聞に

原稿が載りますので、お知らせします。 読書面の「今を読み解く」というコラムで、「現代マンガはどこへ行く」というベタな見出しで、最近のマンガ論の重要な著作の紹介を、媒体が日経ということで、「マンガ・アニメ」の「認知」と「振興」の流れに批判的な…

年末ほどではないにしても

1月もなんだかんだで忙しかったです。年末ほとんど休めなかったので、週に1回は絶対家族で遊ぶようにしてたし、1泊2日で門司港へ遊びに行ったりもしました。乗り物好きの息子のおかげで、すっかり鉄ヲタ化しつつあるわが夫婦ですが、門司港にある九州鉄…

今日もいい天気の土曜ですが

朝は雪が降って高速道路が通行止めだったりしたんですよね。 で、まあ、そんなことは関係なく、仕事してると。明日は大学院入試だし。公立大学はこれから3月半ばまで、期末試験と入試の打ち続く、神経磨り減る日々が始まるようです。