宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「武富健治の世界」展、第2期は11月3日から28日までです!

【第2期終了の日付で載せています】


 明治大学 米沢嘉博記念図書館で開かれている「武富健治の世界−『古代戦士ハニワット』から『鈴木先生』まで−」展は、11月3日から28日まで、第2期の展示となります。
 基本的な展示構成は同じですが、壁面で展開する「『鈴木先生』の作り方」は、全面的に展示替えを行い、今期は「@恋の終わり」の「その6」と「エピローグ」の原画とネーム、構想・プロットのメモ、ドラマ版「鈴木先生」第5話のシナリオ、スチル写真を展示します。小川「想ってるだけでいいじゃない!」鈴木「オレはもう今逝ってもいいぜ!」のくだりです。
「ホラー・実録系作品の世界」で展示する単行本未収録の短編作品も第1期の「必ず出るコンビニ」から「獣面」に全面的に変わります。



 武富さんにも11月2日の夜にご来館いただき、最終チェックと「古代戦士ハニワット」の自作フィギュアのポージングの変更などの作業をしていただきました。



 ケースにハニワットをセットします。



 今回は片膝をついた渋めのポーズです。背景となる原画も第1期より古い、アニメの原画っぽいものに替えています。



 壁面上の段のカラー原画は、竹地大活躍(笑)の「@恋の嵐」あたりのカラー扉になっています。真ん中の「@家庭訪問」の小川のスナップ写真コラージュの絵など2点は単行本ではモノクロ収録になっているので、貴重です。
 


 第1期では「@げりみそ」のネームが、小学館持ち込みバージョンと講談社持ち込みバージョンの2種類ありましたが、今回のネームは1バージョンになります。その分、構想・プロットのメモと解説を充実させました。




 テーブルケースのスクリーントーン指定用紙や、ネームノート、メモ類も壁面展示に合わせて全面的に変わっています。プラモデルもいくつか新たなものが加わっています。



 ホラー・実録系作品は「獣面」という7ページの作品に。南米で何かに取り憑かれてしまった女性テレビレポーターの除霊に男性霊媒師が挑むダイナミックな作品です。武富さんの作風の幅広さが実感していただけます。



 ケース展示の原画もかなり入れ替わっています。「掃除当番」(オリジナルバージョン)も第1期の次のページに。武富健治イラストレーションズのイラスト類もかなり入れ替わっています。



 米沢嘉博記念図書館ではご来館いただいた作家さんにサイン色紙をいただいて、2階閲覧室やホームページの「ギャラリー」ページでお見せしているのですが、11月2日の作業終了後、武富さんにもお描きいただきました。あいかわらず早い。



 チラシと対になるように小川を描いて下さいました。こちらは2階閲覧室、奥の方の書架の上に飾らせていただいています。


 というわけで、第1期をご覧いただいた方にもぜひまた足をお運びいただければと思います。もちろん第1期を見逃した方も第2期は第2期で独立して堪能していただけますので、ぜひぜひ。