宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「江口寿史展 KING OF POP」!

 画業の集大成とも言える画集『KING OF POP』の発売に合わせて開催される展覧会「江口寿史展 KING OF POP」のお手伝いをしています。


 この画集ですね。
 で、ちょっとややこしいのですが、「江口寿史展 KING OF POP」は3つのそれぞれ規模もコンセプトも異なる展示が、違う会場で行われます。


1)画集収録のイラスト約200点、及び代表的なマンガ作品の原画約100点で構成される本展「江口寿史展 KING OF POP」



 これがメインの展示で、北九州市漫画ミュージアムを皮切りに、川崎市市民ミュージアム、さらに来年度別会場へと巡回します。


 北九州市漫画ミュージアム:9月19日〜11月3日
http://www.ktqmm.jp/kikaku_info/6508
 川崎市市民ミュージアム:12月5日〜1月31日
http://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/king-of-pop/
 さらに各地巡回予定。


2)4か月の会期を4期に分け、主にマンガ作品の原画計約100点、マンガ作品の初出誌等発表当時の資料多数で構成する「江口寿史展 KING OF POP Side B」 
 これは本展でフォローしきれない江口寿史の仕事のさらに別の面をフォローし、またそれぞれの作品の時代背景をうかがえるように構成する「B面」で、私が学生有志と一緒に資料調査を行い、ヤマダトモコさんのサポートを得ながら展示構成を行っているものです。こちらは米沢嘉博記念図書館のみでの展示になります。





 明治大学米沢嘉博記念図書館:10月9日〜2月7日


3)本展に出ないマンガ原画をなんとクリップでつるして壁面いっぱいにこれでもかと展示する「江口寿史展 KING OF POP Annex」



 一番最初に始まる展示で江口さん自身が展示品も並べ方も決めています。しかも原画すべて撮影可。それどころか軽くなら触れてもいいとのこと。


 これやばいでしょ?作家本人じゃないと絶対できない展示。学生がこんな展示方法提案してきたら全力で張り倒します(笑)。 
 画集の先行発売、オリジナルグッズの販売、5分間スケッチ等もあり、ある意味で一番ファンにとっては江口さんと近い距離感の展示になると思います。




 

 切り張りの加工が見える距離感。


 今の原画は9月17日までで、18日から全面的に展示替えするとのこと。

 吉祥寺リベストギャラリー創:9月10日〜23日
http://www.libestgallery.jp/eguchi/kingofpop_annex.html