宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

明治大学リバティアカデミー講座「戦争、赤本、漫画」(宮本大人)のお知らせ

【講座開始日の日付で載せています】


 明治大学公開講座リバティアカデミーで「戦争、赤本、漫画−昭和戦前・戦中期の子供向け物語漫画のいくつかの側面について」と題した講義を全6回で行わせていただきます。

15120004 戦争、赤本、漫画
昭和戦前・戦中期の子供向け物語漫画のいくつかの側面について
受付中
講座概要

講座番号 15120004
期間 2015年4月10日 〜 2015年7月3日
回数 6回
曜日 金
時間 19:00〜20:30
定員 40名
通常会員料金 10,000円
明大カード・福利厚生会員料金 9,000円
学生・生徒・教職員会員料金 5,000円
キャンパス 中野キャンパス
アカデミー・ポイント
リベラルアーツ 1 AP


講座趣旨

赤本漫画という言葉をご存知でしょうか。漫画史に関心のある方なら、敗戦直後の混乱期に、大阪で雨後の筍のように生まれた出版社が出した粗悪な作りの漫画本、といったイメージをお持ちかも知れません。あるいはさらに、そうしたアナーキーな状況の中から、手塚治虫が登場したといったイメージもあるかもしれません。
実際には、「赤本」は漫画本以外にも多種多様な出版物を含む言葉で、主な「赤本」系の出版社も、明治、大正期からの歴史を持つところが多く、赤本漫画は昭和10年前後の時期から、東京でも大阪でも年間数百点単位で出され、子供向け物語漫画の最初のブームを形作りました。この講座ではこの赤本漫画を中心に、この時期の子供向け物語漫画の主題、表現、出版・流通、受容、さらにそれに対する批判や統制について見ていきます。



特記事項

◆入会金無料講座◆
2015年度に「中野キャンパス」「生田キャンパス」で実施する講座にお申込の方に限り、入会金3,000円(3年度間有効)が無料になります。
※既に他講座で入会手続をされた方には適用できませんので、ご了承下さい。
※オープン講座は対象外になりますのでご了承下さい。


講義概要

日付 内容 各回の詳細
1 2015/04/10 赤本漫画が盛んになるまで 大正末から昭和戦前・戦中期の子供向け物語漫画状況の概観
2 2015/04/24 赤本漫画の世界(1) その出版流通と主なジャンル
3 2015/05/15 赤本漫画の世界(2) 戦争ものと時代劇
4 2015/06/05 「児童読物改善ニ関スル指示要綱」 子供向け物語漫画をめぐる教育的言説と内務省による統制
5 2015/06/12 赤本漫画の世界(3) 科学漫画
6 2015/07/03 赤本漫画の世界(4) 表現の深まり



https://academy.meiji.jp/course/detail/2220/


 先日の発表「速度と重力、名前と音声」の時よりゆっくりめのペースで(笑)、予備的な情報も入れながら、主に赤本漫画に絞って、お話していくつもりです。「速度と重力、名前と音声」と内容的に重複するところはあまりないと思います。それくらい、この時期の子供向け物語漫画については、語るべきことがたくさんあると思っています。


 各回ごとの受講ができず全6回セットでの受講しかできない上、金曜の夜でとびとびの日程での開講になってしまって申し訳ないのですが、1回当たりにするとロードショー一回分くらいの料金に収まっていますので、そのくらいの面白さはあると期待していただいていいと思います。
 受講の申し込みは、下記の「申込方法」のご案内のページをご覧のうえ、


https://academy.meiji.jp/guide/apply.html


 こちらの講座ページからお願いします。


https://academy.meiji.jp/course/detail/2220/


 ご興味おありの方、情報の拡散にもご協力いただければと思います。よろしくお願いいたします。