宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

新しい論文のお知らせ

私の論文が掲載された明治大学国際日本学部の紀要が発行されました。
下記のページにPDFが掲載されています。
昭和16年に帷子ススムが描いた作品を掘り下げた論文です。
宮本大人「河を下ったその先に-『子ぐまの兄弟』(1941)が示す別の成長の(不)可能性-」


https://www.meiji.ac.jp/nippon/6t5h7p00000ifucc.html


この論文の前提として、
昭和戦前・戦中期の子供向け物語漫画における「成長」の描かれ方の変遷を述べたこちらの論文も、
未読でしたらぜひ。
「戦争と「成長」-児童読物統制下の子供向け物語漫画におけるキャラクター描写-」


https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/20654/1/kokusainihongaku_10_1_29.pdf


昨年、川崎市市民ミュージアムで開かれた
のらくろであります! 田河水泡と子供マンガの遊園地〈ワンダーランド〉」展の図録に
収録された論文
「人のような動物たち-擬人化動物漫画の中の『のらくろ』」も
この二つの論文とリンクしたものなので、ぜひぜひ。

https://kawasaki-museum.jp/publishing/