宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

【延期になりました】白百合女子大学で講演させてもらいます!


 以下のイベントは大学側の諸事情により延期になりました。
 おそらく10月以降に改めて日程が設定されると思います。日にちが決まり次第、またお知らせします。


http://jido-bun.blogspot.jp/2015/05/blog-post_21.html


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【イベント当時の日付で載せています】


 非常勤講師として長年お世話になっている(今年で19年目!)白百合女子大学の児童文化研究センターで、昭和13(1938)年の「児童読物改善ニ関スル指示要綱」以降の子供向け物語漫画の変容について、講演をさせていただくことになりました。

講師:宮本大人明治大学国際日本学部准教授、白百合女子大学児童文化学科非常勤講師)

題目:薄れてゆく輪郭—児童読物統制下における子供向け物語漫画の変容—

日時:2015年7月11日(土)13:30-16:00

会場:白百合女子大学 R.2007教室(2号館地階)

対象:白百合女子大学学部生、大学院生、教職員、
および講演会に関心のある外部の方

申込:学内・学外を問わず、事前のお申し込みが必要です。
児童文化研究センターへ、電話か、メールにて受け付けます。

締切:2015年7月3日(金)17:00

お問い合わせ:白百合女子大学児童文化研究センター
Tel 03-3326-7994
E-mail jido-bun@shirayuri.ac.jp


http://www.shirayuri.ac.jp/childctr/study/index.html


 ということで、無料ですが、キャンパス内に修道院もある女子大学ですので、事前申し込みが必要です。ご興味おありの方は、お手数ですが、よろしくお願いいたします。


 内容的には、2月のイメージ文化史ワークショップ、今やってるリバティアカデミーの赤本漫画講座の延長上のお話になります。
 「薄れてゆく輪郭」というのは、指示要綱以降、子供向け物語漫画の表現が写実性を高める方向で大きく変容し、描線が変わり、フキダシがあまり使われなくなり、コマの枠線も減り…、といった画面上の様々な輪郭線が薄れたりぼやけたりしていったこと、さらにテーマにおいても当時の児童文学に接近していったこと、そうした一連の変化の結果、ジャンル自体の輪郭もぼやけてゆくこと、などを指しています。
 戦争の進行とともに、ある面では表現が深まっていく一方、ジャンル全体としては「蒸発」していくという、一筋縄ではいかない経緯を追ってみたいと思います。