宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

父の近況

 ずっとバタバタしてて、こちらでご報告してませんでしたが、ガンで自宅療養中だった父が、6月末に危篤になり緊急入院するということがありました。
 ちょうど日本マンガ学会の大会が広島で行われる前日、広島に向かっている新幹線の車中で母からメールが来たので、そのまま新大阪で乗り換えて実家のある和歌山県に向かい、その後ウチの家族も来て…というようなことになったのでした。
 その時の危機は乗り越えたのですが、肺に転移していたガンが急速に進行していて、もうあと3か月もつとは言えないとのことでした。このところほとんどの記事を私が書いていた家業の地方新聞は休刊にすることにして、いったん家族で東京に戻りました。
 地元には末期がん患者のための緩和ケア病棟(いわゆるホスピス)のある病院は一つで、父が今までかかっていた病院ではありません。とりあえず今までかかっていた病院に入院しておいて、そちらの病院に移れるように、次の週もう一度私だけ帰省し母と家族診というのを受けて、緩和ケア病棟に入れるまで、まずはその病院の一般病棟に移らせてもらうことになりました。
 父は自宅に帰りたくて仕方ないのですが、とてもそれができる状態ではないので(自力で歩けないし、点滴やカテーテル、酸素吸入も取れない、終末期せん妄と言われる妄想が出ることもひんぱん、母や看護師さんにも暴力的な言動が多い)、そのまま緩和ケア病棟のある病院に移ったのが先週で、今日、母からのメールによると緩和ケア病棟に移れたようです。
 ここ数日は、見舞いに来てくれた知り合いや親せきとは比較的まともなやりとりができているようで小康状態のようです。
 8月の中旬にまず長男の誕生日、そのあとすぐ父の誕生日があるので、その辺まで頑張ってもらえるといいなあとも思うのですが、ちょっと難しいかもしれません。
 5年続いた闘病生活なので、母も気力体力とも限界に近い状態で介護し続けてきたこともあり、緩和ケア病棟で、少しでも落ち着いて、二人が気持ちを整理できる時間を持ってもらえたらと願っています。
 というわけで、私の方も通常の大学の仕事に江口寿史展の準備もありつつ、頻繁に母と連絡を取ったりしていてせわしない日々を過ごしています。土日もしばらく休めてません。週に1、2度の中野体育館でのトレーニングは無理にでも時間を作っていくようにしているので、最低限のリフレッシュはしていますが(実際、これは本当にやる習慣をつけておいてよかったと思っています)。
 おそらくこの夏の間に、しばらく仕事できなくなる期間もあるのだろうと覚悟しています。仕事上の関係のある皆さんにはご迷惑をおかけすることもあると思いますがご理解・ご容赦いただければと思います。