宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

プチ看護

 在宅で抗がん剤治療中の父が、2月15日以降、1週間ほど高熱が出たり下がったりを繰り返していたのですが、結局肺炎になってしまい、2月23日に入院しました。
 記憶の混乱や、深夜に若干錯乱したような言動をするなどあり、夜間の付き添いが望ましい状態だったのですが、母は母で父の発熱の前に風邪で高熱を出してやっとそれが収まった矢先だったこともあり、また腰痛を抱えているため、付き添い者用にはこういういわゆるボンボンベッドしかない病室で何日も付き添うのはかなり厳しい状況でした。
 肺炎そのものは1週間程度で回復するとして、父はすでに足元が相当おぼつかない状態なので、退院後に今後は母がまた寝込むというようなことになると大変だし、僕自身来週は自分の発表もあるし、卒論集の制作作業もあって立て込んでいるので、ちょうどちょっとはざまで時間的に自由の利くこのタイミングで、と考え、木曜から今日まで3泊4日で帰省していました。
 この3晩、父の病室で夕方5時ごろから朝10時頃まで付き添うとともに、日中は父が意地で続けている(実質的には母と長年の事務職員さんでやっている、最近は僕もそれなりに遠隔でできる手伝いをしている)家業を手伝い、また今後の治療方針(抗がん剤治療をどうするかや日常の介護など)を母、主治医の先生、ケアマネさんと相談するというのをしてきました。
 おかげさまで、父は明日の朝退院できることになり、今後の治療方針についても、(父はまだ頭がはっきりしていないのでちゃんとわかっているか微妙なのですが)母、僕、主治医の先生、ケアマネさんとの間ではおおむね合意という感じになりました。
 父の状態や4日間のことを詳しく書くのは控えますが、ま、ハードはハードでした。
 ミッションコンプリート!と胸を張れるような感じではありませんが、一応、スコアは低いなりにこのステージはクリアした、という感じでしょうか。
 母は感謝してくれてはいましたが、明日からの父の状態&自分と週2回のヘルパーさんだけで介護と家業を両立できるのか、かなり不安なようでした。こちらとしては、遠隔でできる家業の手伝いとなるべくまめに報告を聞いて母のガス抜きをする、という今まで通りのことしかできないのですが、認知症のこととか末期がんの緩和ケアのこととかもちゃんと勉強しないとなと、思ってはいます。


 あ、とりあえず、この4日間を通して、看護師さんケアマネさんヘルパーさんたちのお仕事ぶりへの敬意が深まる一方だったことを申し添えておきます。ほんっっっっとに頭が下がります。