宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「鈴木先生」いいじゃん!

 これ脚本見事だわ。「相棒」やってる人たちなんですね。出だしのつかみとしてインパクト大の「教育的指導」を中心に、「ポケットにナイフ」をからめて、主要登場人物をきっちり見せてくれました。
 映像的には、学校の教室に差し込む光線とそれによってできる陰影を、フィルム撮りっぽい粒子感で強調していて、僕としてはちょっと紗をかけすぎかなとも思いましたが、演出的な必然性はちゃんとあるので、だんだん慣れてきました。鈴木先生の内面の葛藤を単語で画面に出す工夫も、いい意味でテレビっぽくてよかった。
 役者さんたちのハマりぶりもよかったです。
 足子先生の富田靖子怖いっ。こういう先生いるって。もうマジで。
 山崎先生のぐっさんも壊れる予兆がちゃんと出てました。
 麻美さんの臼田あさ美、「結構美人なのにこの歳まで処女」な人がかもし出してしまいがちなフェロモンが絶妙。
 遠野の母ちゃんの手塚理美もよかった。
 そして何より長谷川博己鈴木先生という男の変態性というか、よくよく考えるとやっぱ頭おかしいだろ的な部分を、のっけからここまで表現してくるとは。エンディングの小川病発症のとこじゃなくて、麻美さんとの会話シーンの中にちゃんとそれが出てるとこが素晴らしい。
 そして土屋太鳳の小川。まだ出番は少ないものの、今のところパーフェクトじゃないでしょうか。雨合羽スタイルが楽しみです!
 

 うーんこれはがぜん来週以降が楽しみになってきました。次回はげりみそと酢豚の模様。ってどんな学園ドラマだ。
 

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