宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「映画 鈴木先生」上映&トークイベント〈補習3〉!

【14日に書いています→15日にさらに追記しました】


 明治大学は今入試期間の真っ最中で、なかなかブログを書く時間が取れませんでした。
 補習3、古沢さん、田畑さん、でんでんさん、守屋さん、それぞれのみなさんのお話は、非常に濃いものだったと思うのですが、司会進行役としては、なかなかいいテンポが作れず、正直、かなり悔いの残る感じになってしまいました。


 古沢さんは、実は以前、DVD発売イベントのトークの後、打ち上げに混ぜてもらった際、少しお話しさせてもらったことがあるのですが、初対面の人に限らず、基本的に言葉数の少ない方で、若干とっつきにくい印象を与える…でもそれがいいっ!(笑)的なキャラの方なんだなと思っていました。
 今回も、イベント前の控室で守屋プロデューサーに、「よく、怒ってる?って思われるでしょ?」と言われ、思われますと笑ったりされてたので、それなりに心構えはしてました。
 が、やはり、この作品のキーマンであるのは間違いないので、ハズしたらハズしたでいいからどんどん質問を投げかけようと思ってました。
 と同時に、今回難しかったのは、古沢さんだけでもかなりレアなのに、田畑さんとでんでんさんまで来てくださってたので、お二人にもたくさんお話を聞きたい、でも40分しかない、どういう時間配分にしよう、ということでした。
 それで、お二人に聞きたい話と、古沢さんに突っ込みたいディープな話をうまくつなげるには…とかいろいろ考えて質問を用意していたのですが。


 最大の誤算は、でんでんさんが思った以上に、しゃべってくれなかったことでした(笑)。田畑さんは女優さんなので、もともとそんなにポンポン話してもらえるとは思ってなかったんですが、でんでんさんは元・芸人さんだし、補習1での斉木さんの饒舌ぶりが鮮明に残っていたので、自分でも意識してなかったんですが、何となく、でんでんさんがある程度テンポを作ってくれるようなイメージを勝手に期待しちゃってたんだろうと思います。
 楽屋でも結構楽しそうに、古沢さん、守屋さんと話しておられたので、あ、大丈夫だな、とか思ってしまってたんですが、実際ふたを開けてみると、むしろこちらの質問をとぼけた感じではぐらかすノリだったので(それはそれですごくいい味で、僕も好きな感じではあったのですが)、おおお、これはどこまでツッコんでいいんだ?と焦ってしまったのでした。


 古沢さんは予想通りの、興味をひかない質問は適当にスルーし(笑)、でも時々すごくいいことを言うというパターンだったので、基本的に、僕とみなさんの一問一答が続いていく形になり、ミヤモト→でんでんさん→ミヤモト→田畑さん→ミヤモト→古沢さん→ミヤモト→でんでんさん→守屋さん→ミヤモト→田畑さん・・・、みたいな感じで、ミヤモトの発言数が多くなってしまいました。
 しかも、冒頭で客席のみなさんにお尋ねしたところ、リピーター率が予想通り非常に高く、4回目、5回目といった方も少なからずいらしたので、やはり通り一遍でないことをお聞きせねばと思い、特に古沢さんに対しては、手を変え品を変え、僕の解釈も入った質問を投げかけていたので、司会進行役としてはしゃべり過ぎになってしまっていたと思います。


 補習2のときは、勝手知ったる武富さん、そして何度かお話したことのある守屋さん、山鹿さんもいたので、山中さんの発言をお三方が拾って、ミヤモト→山中さん→武富さん→守屋さん→山鹿さん→ミヤモト→武富さん→山鹿さん→山中さん→守屋さん…みたいな流れを作ってもらえたんですが、今回は、守屋さん以外、ほぼはじめてお話しさせていただく方ばかりで、なにげに緊張してしまってもいたんだと思います。
 もう少ししっかり心構えをして、柔軟な対応をできればよかったんですが、始終焦ってた感じになってしまいました。
 ただ、これはさすがに俺ばっかりしゃべり過ぎやな、っていうのは気づいていたので、事前の打ち合わせにはなかった、客席のみなさんから質問を募る、というのを突如やってみたりはして、それは結果的に良かったと思います。
 

 また、僕からの質問や、事前にツイッターで募られていた質問へのお答えも、ほんとに皆さんの一つ一つのお答えは非常に面白かったので、おかげさまで、実はツイッターでの感想ツイートは補習2より断然多かったです。
 それらの感想ツイートは、僕の司会のぐだぐだっぷりに対する批判も含めて、トゥギャッターでまとめてありますので、ぜひご覧ください。内容的なレポートは、こちらでほぼコンプリートできます。


http://togetter.com/li/453700?f=tgtn


 これを見ると、やっぱり内容的には非常に充実したトークだったなと思います。自分がちゃんと機能したからなのかはかなり疑問ですが、みなさんの言葉を間近で受け止められたのは、すごく幸福な体験だったと思います。


【ここから追記】上のまとめで拾われていないところで、僕的には重要だった古沢さんとのやり取りがあったのを思い出したので、書いておきます。
 教室にユウジが入って来たシーン。原作では鈴木先生はそこには来ないので、映画での鈴木先生VSユウジの対話は古沢さんオリジナルなんですが、これだけセリフの重要性が高い原作に、オリジナルの長いセリフのやり取りを加えるのは、結構難しいんじゃないかと思って、どういう基準でというか、どういうことに気を付けて書かれたんですか?という問いには、うーん…いやー、書けちゃいましたねー、みたいな答えが返ってきて、ほんとにわりと、書けるでしょ当然、な感じでおっしゃってたので、思わず「…天才、ですね?」って言ったんですけど、全然皆さんの印象には残らなかった模様(笑)。
 あと、似たような質問なんですが、逆に、原作にある、そこでそんなとこまで突っ込みますか?的な過剰な情報、例えば、生徒会選挙の後に桃井先生が、鈴木先生もギクッとするような鋭い指摘をするところとか、岡田先生が国歌斉唱の時に起立しないのはなぜですかって聞かれるところだとか、そういう要素を削っていくときの基準ってどういうのですか?っていう質問には、割と即答で「いや、泣く泣く、ですよ」とおっしゃってたのは、ちょっとうれしかったです。
 うーん、こうやって書いてみると、そりゃ印象に残らないよなって感じですが、自分的には、割とインタビューしてる感が強かったとこなので、このまま書いときます。【追記終わり】


 あ、もう一個、想定外のことがあったのでした。
 田畑さんが、僕の質問に、いちいちしっかり僕の方を向いて答えてくださるんですよ!それがもう、びっくりで。
 司会からの質問なんて、話のきっかけに過ぎないので、お答えは客席の方に向かって話してもらっていいのに、しかも僕と田畑さんの間にでんでんさんが座ってるから、覗き込むようにしないとこっちが見えないのに、ちゃんとこっちを向いて答えてくださってたんですよ。
 僕は最初、時間や質問どうするか、でんでんさんにもはぐらかされてるのをどうするか(笑)とかでテンパってたので、そのことに気づいてなかったんですが、途中で気づいて、うっわ田畑智子がめっちゃ俺の目を見て話してる…!ってなって、一瞬意識が飛びそうになったのでした(笑)。だって皆さんご存知のように、目力ハンパないんですよ、田畑さん。いやー、あれはヤバかったです。
 途中で、もしかすると僕の方からの「そんなに僕の方見て話してくれなくてもいいですよ!」っていう念を察知してくれたのか、割とお客さんの方を向いて話してくれるようになったんですが、ほんとあれはヤバかったです。


 …って、お前、それを司会が下手だった言い訳にすんのかよ!って感じですね。すいません。それはほんとに一瞬のことだったので、全体的にうまくなかったのは、そのせいじゃないです。
 次回、補習4も、司会を依頼していただいたので、今度は是非、いい感じで話が弾むように、窪田正孝さんのファンのみなさんに「司会うぜえ、前に出過ぎ!」って思われないように、しかし、コアなファンのみなさんの期待にもこたえられるように、(そんなの可能なのかって気もしてきましたが)頑張ります。



【以下の告知はイベント前から載せていたものです。記録のために、そのまま残しておきます。】
 

 今週もやります〈補習〉シリーズ。そして私、今週も司会進行させていただくことになりました。
 毎回ファンにはたまらないメンバーのこの〈補習〉ですが、今回もヤバいです。
 桃井先生役の田畑智子さん!
 川野先生役のでんでんさん!
 脚本の古沢良太さん!
 そして〈補習〉レギュラーの守屋圭一郎プロデューサー!
 この映画版で原作4冊分の二つの大きなエピソードを約2時間にまとめる「神アレンジ」を見せた古沢さんは、今、超注目の脚本家ですが、今回の映画版についての取材は、数本しか受けていないはずです。桃井先生と川野先生という、鈴木先生の理解者二人を演じる田畑さん、でんでんさんも、僕の知ってる限り、この映画版についてはほとんど語っておられないはずです。
 いやー、聞きたいこといっぱいありますね。
 ほんとに2時間くらいはほしい感じですが、できる限り濃密な数十分にしたいと思います!
 公式サイトでの告知はこちら。


http://blog.tv-tokyo.co.jp/suzukisensei/


 このメンバーのトークがチケット代だけで聞けるなんて、すごすぎます。ぜひみなさん、お誘いあわせの上、劇場へ詰めかけていただければと思います!


 そして、会場の角川シネマ新宿のロビーでは、「映画 鈴木先生」大プッシュ展示が展開中です。スチル写真や、舞台挨拶時のサイン入りポスター、関連記事掲載雑誌の切り抜きの掲示など、見ごたえ、読み応えたっぷりですから、ぜひ少し早めにおいでになることをお勧めします!



 サイン入りポスターは入口付近に初日舞台挨拶時のものがあり、奥のスチル掲示のところに、男子生徒チームのものがあります。これは男子たちの。本木役の子がわざと本木キャラで字を間違えてるっぽかたったり。



 こんな感じで雑誌の切り抜きがいたるところに。



 まだほかにもたくさんあります。



 物販も充実。原作漫画もそろってます。