宮本大人のミヤモメモ(続)

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なんでだよ・・・

大阪府立国際児童文学館 廃止案は可決の見通し」

 大阪府橋下徹知事が2月定例議会に提出している府立国際児童文学館の廃止に関する議案について、自民、公明の両会派が賛成の意向を示し、可決される見通しであることが16日、分かった。可決されると、同文学館は平成21年度末で閉館される。

 可決の見通しとなったのは、同館の蔵書を府立中央図書館に移す費用5億8700万円の予算案と、国際児童文学館条例の廃止案。

 両議案について、最大会派の自民幹部は「賛成でまとまっている」。公明幹部は「当初から廃止すること自体に反対していたわけではない」と説明しており、条例案に賛成する公算が大きい。

 一方、民主幹部は「移転条例案については、すんなり賛成しにくい」として反対の意向。共産も、廃止年度を先送りする独自の修正案を提案する方針だが、自民・公明が賛成すれば半数を超え、議案は可決される見通しだ。

 2議案が可決されると、蔵書の運搬、中央図書館での書庫新設などの関連事業が平成21年度中に実施され、昭和59年に開館した国際児童文学館は来年度末で廃止される。

 児童文学館をめぐっては、これまで府議会で昨年10月「当面、現地で存続させる」との請願を全会一致で採択。同館に資料を寄贈した研究者らからも存続を求める声が相次いだことなどを受け、今回の定例会でも議員から、府の方針を批判する声もあがっていた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/local/090317/lcl0903170130001-n1.htm

 すいません、今日はこれから用事で外出しないといけないので、この件、明日の午前中までには、いろいろ書きます。
 言い訳くさいですが、明日が府議会・教育文化常任委員会での知事質問だったので、そこに合わせて、現状についての考えを載せようと、少しずつ書き始めていました。今議会の議論を見ていても、まさかこの土壇場で、自公に手のひら返されるとは思ってませんでした。特に公明の「当初から廃止すること自体に反対していたわけではない」って、なんかちょっと・・・。
 ミヤモトは、状況がきつくなってから何にもできてなかったくせに、何言ってやがるとお思いの方も多いと思います。去年の秋以降、自分の中で、どうしてもこの件よりも大きな力と時間を注がないといけない(プライベートなことも含めた)問題がいくつもあり、こういうことになってしまったわけですが、それらについてここで書くことはできないので、客観的には、何と天秤にかけたのか知らないけど、要するに、お前の中で一番重要な問題じゃなかったんだろと言われれば、そうですとしか言いようがありません。事態がどんどん悪くなるにつれて逃げ出した、と見られても仕方ないと思います。
 それに対して、どれくらいの償いになるのか分かりませんが、もしこのまま廃止案が可決になっても、この件については、いろいろ言い続けます。これを全国の文化行政における「前例」にしてはいけない、と思うからです。大阪府知事と、その方針を支持した府の担当部局、廃止に賛成した(とすればその)府議たちは、とんでもない判断をしてしまったのだということを、少しでも多くの人に知ってもらわなければならないと思っています。
 とりあえず、明日の知事質問での議論に、注目したいと思います。まだ、100%ではないと思いたいです。