宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「鈴木先生」第2巻に解説を書きました

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

鈴木先生 (1) (ACTION COMICS)

鈴木先生 2 (アクションコミックス)

鈴木先生 2 (アクションコミックス)

 去年の秋に、第1巻について「マンガの居場所」で書いたところ、担当編集者のSさんから、これで意気に感じない物書きなどいるわけがないというような、熱く丁重な依頼をいただきまして、第2巻の解説を書かせてもらいました。「マンガの居場所」で書いたことの単なる言い換えみたいにならないように努力はしたんですが、作品の力に拮抗できているかというと少し心もとないです。さそうあきらこうの史代の担当者でもあるSさんは、ものすごくほめてくださいましたが、基本的にいい編集者ってとにかくほめ上手なんですよね。しかもただのよいしょじゃなくてこっちがほめてほしいと思ってるところを的確に突いてくれるんですよ。なのでうまくノセてもらえるんですけど、なにせ相手は「鈴木先生」ですから。せめて今この作品が語られる時のパターンに、一石を投じられていればいいんですが。
 ま、僕の解説はともかく、作品は第1巻を超える面白さです。