宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

第5回北京大学・明治大学日本マンガアニメ文化先端講座、講師は菅野よう子さんでした!


 明治大学国際日本学部と北京大学国語学院日本言語文化学部が連携して、2010年から毎年行なっている日本マンガアニメ文化先端講座が12月8日、講師に菅野よう子さんをお迎えして、北京大学英傑交流中心というすごい名前のコンベンションホール的なところで行われました。



 こういうところです。今までは大教室だったので、うわ、すげーって感じでした。菅野さんが途中ピアノを弾きながら話したいとのことだったので、ピアノがあるところ、ということでここになったようです。
 30分以上続いた両大学の偉い先生方のあいさつのあと、森川嘉一郎先生による菅野さんの紹介の後、菅野さんの講演、そのあと、ミヤモトによる「菅野よう子と日本のアニメ音楽」というごく大雑把な概説が短時間あって、質疑応答、という流れでした。
 菅野さんのお話の内容は、菅野さんのご希望で「来た人だけの秘密!」です。2009年のライブ「超時空七夕ソニック」も映像化等されておらず、次は「22世紀にお会いしましょう」だったくらいなので仕方ないですが、もう、ほんっとに、魔法?ってくらい楽しくて素敵で感動的な時間でした。「講演」は初めてとはとても思えないすばらしさでした。日本でも、ていうか明大でも、いつか、何か・・・やって・・・ほしい・・・です!
 この講座の実現と成功のためにご尽力くださったみなさん、そしてもちろん、菅野さん、本当にありがとうございました!


 ちなみに、我々が北京入りした土曜日は、PM2.5がこんな感じで、



 うわあと思ったんですが、マスクをしてれば、案外どうってことはなく、花粉症持ちとしては目とかにも影響あるのではと思ったんですが、そういうこともありませんでした。
 そして講演のあった日曜の夜は北京の冬らしい強い風がビュービュー吹いて、翌朝月曜日はこんなに澄み切った空になっていたのでした。



 北京入りした日の夕方から夜にかけては、偉い先生たちの集まるレセプションを免除してもらって、菅野さん、古市先生、森川先生、私で、地元の人しか行かないようなとこ、というコンセプトで、ぶらぶら歩きました。
 アキバみたいなビルに行った後、庶民的な食べもの屋さんや雑貨屋さんのある街に行って、翌日以降のレセプションで出るごちそうとは全然違う種類のうまいもんを食べた後、一転して日本でも紹介されてるおしゃれな中国茶専門カフェに行ったり、その途中で、朝の太極拳のように夜は夜でおばさんたちが健康のためにダンスをしているという、北京ではよくあるらしい公園の風景に遭遇したり、すごく楽しい時間を過ごせました。



 護国寺というエリアだそうです。



 いい感じですよね。



 ここで食べました。



 全般的に茶色い(笑)。けどうまい。食べたことない感じの料理ばかりでした。羊のモツ煮が思いのほかうまくてうまくて。



 踊るおばさんたち。といっても30代から40代が中心。かかっている音楽はなぜかユーロビート調にアレンジされた「花」。泣きなあーさあーいいーの「花」ですが、中国語です。間奏でラップが入ったりします。ダンスといっても基本、足のステップだけで、手や上半身の振りはありません。ゆるーくずーっと踊れる感じです。



 なぜか大きなビジョンがあって、ダンスとは関係ない広告映像が映っているのですが、結果、未知との遭遇みたいなことになってました。



 この公園のすぐ隣に「クレア」とかでも紹介されてる中国茶専門店が。日本ならおばちゃんたち追い払われてます。ここのお茶もお茶菓子もうまかった。


 というようなカオスな感じの北京散歩を菅野さんとご一緒できるなんて、何て役得なんだと思った次第です。いろんなお話もできて、すごく充実した時間を過ごさせてもらいました。案内してくださった、古市先生、ありがとうございました。