宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

日本マンガ学会第12回大会、大盛況でした

【30日に書いています】



 6月23,24日の二日間にわたって、明治大学で開かれた日本マンガ学会第12回大会は、大盛況のうちに終わりました。ご参加下さったみなさんありがとうございました。



 初日の開会直前の受付には長蛇の列が。例年より人出が多くなるのは予想していたのですが、それをさらに上回る多くの方が、初日の個別研究発表から詰めかけて下さったのはうれしい誤算でした。



 今回は、発表数自体も多く、当初ポスター発表のみのために押さえておいた教室も会場にして、3つの会場で発表が行われたのですが、どの会場も常にほぼ満席。多い時は立ち見も出る状態でした。
 会員でない、一般参加の方が約150名、会員と合わせると約300名の方にお越しいただいたようです。



 二日目のシンポジウムも第1部、第2部、それぞれ出入りはありましたが350名前後の方にお越しいただきました。


 今回、両日とも、ツイッターで感想をつぶやいて下さる方が多く、反響がリアルタイムで分かる、というのが、今までと大きく違う状況でした。
 ツイッターでの反響は、以下にまとめがあります。


日本マンガ学会第12回大会(初日)」
http://togetter.com/li/325694


日本マンガ学会第12回大会(二日目)」
http://togetter.com/li/326199


 非常に多くの方が、ツイートされていることが分かりますし、内容的に充実していると受け止めて下さった方が多いことも分かります。ありがたいことです。
 ブログで詳細にレポートを書いて下さっている方もおられますが、シンポジウムについては、毎年、ほぼ全文が学会誌『マンガ研究』に掲載されますので、引用等はそちらからしていただけますよう、お願いします。と言っても発行は来年の3月になるので、かなりお待ちいただくことになるのですが。
 シンポジウムの第2部については、某ニュースサイトさんが取材に入っておられましたので、近日中にそちらのレポートがアップされると思います。アップされたらまたお知らせします。


 今回、私は実行委員長という立場で、準備と当日の運営の裏方をずっとやらせてもらったのですが、いろいろ不手際もあり、参加者のみなさんにお詫びしなければならない点もありました。


1)大会プログラムの目次掲載の個別発表の日付に誤りがあり、校正の際見落としてしまったこと


http://www.jsscc.net/taikai12_teisei


 プログラム掲載の(目次ではなく)プログラムの詳細を記した本文や、チラシ、ホームページ等には日付の(日付以外も)誤りはありませんでしたし、例年二日目はシンポジウムなので、例年参加して下さっている方は二日目にも個別発表があると誤解されることはなかったのですが、最初に目に入る目次の部分で間違っているのが重大なミスであることは間違いありません。
 発見次第、上記ホームページに情報を掲載し、発表予定者のみなさんにはメールでお知らせするなどの対応をさせていただきましたが、一部の発表予定者の方にご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳ありませんでした。改めて、お詫びいたします。


2)懇親会参加者数が予定を大幅に上回り、料理があっという間になくなってしまったこと。
 マンガ学会では会員以外に方にも懇親会にご参加いただけるようにしているため、参加人数は予想で業者に発注をしています。今回、なるべく多くの方にご参加いただき、交流していただけることを優先し、予約の100名を50名近く上回る人数でご参加いただいたため、食事の方が圧倒的に不足してしまいました。ギリギリまで受け付け16時ごろから後のお申し込みに対してはお断りする、という対応をさせていただいたのですが、それ以降の申し込み者数はさほどでもなかったので、いっそのこと17時ごろまで受け付けてしまうという対応もあり得たかなと思っております。
 参加者数の見通しが甘く、料理の量に御不満を持たれた方、参加をお断りさせていただいた方、ご迷惑をおかけしました。お詫びいたします。


3)個別発表のレジュメが不足したこと
 マンガ学会では『プログラム・発表要旨集』を発行し、発表者の方には2ページ分の要旨を掲載していただいています。この要旨集は、全会員に大会前にお送りするとともに、一般参加者の方にも当日お配りしています。
 が、これに加えて、発表者ご自身が希望される場合は、当日、追加のプリントを、発表者ご自身の負担で持参していただき、配布していただいています。
 今回、発表者のみなさんには、各発表会場の収容人数をお知らせし、配布したい場合、その人数プラスアルファで持参していただくようお願いしたのですが、なにぶん予想をはるかに上回る参加者数で、3会場に分かれての発表だったため、自分が聞けなかった発表のプリントも持っていかれる方が多く、プリントがどの会場でも不足してしまう事態になりました。
 発表者の方に、もっと多くのプリントをご持参いただくよう、お願いしておくべきでした。これについても、参加者数に対するこちらの見通しが甘かったことが原因で、ご迷惑をおかけすることになりました。お詫びいたします。
 ただし、参加費を払ったのにプリントをもらえる人ともらえない人がいるのはおかしいというクレームにつきましては、上記のような事情で、参加費には要旨集の分の費用しか含まれておらず、プリントは発表者自身による「オプション」であることはご理解いただければと思います。


 ということで、お詫びばかりになってしまいましたが、こうした反省点は、次回以降の教訓として残していきたいと思います。
 全体としては、史上最高の参加者数で内容的にも充実していたということで、そうした大会の運営に全面的に携われたことは、私にとっても大きな経験になりました。塵も積もれば山となる、的な雑務が、予定されていたものだけでも膨大にあり、不測のものも多々あり、4月に入ってからこちら、気の抜けない日々が続きましたが、サポートして下さった実行委員のみなさん、学生ボランティアスタッフのみなさんのおかげで、どうにか乗り切ることができました。本当にありがとうございました。会員、一般参加のみなさんにも、熱心に聴講し、質疑等にも積極的にご参加いただき、会場を熱気にあふれるものにしていただきました。ありがとうございました。
 来年の大会は、北九州市漫画ミュージアムをメイン会場に、北九州で行われる予定です。九州遠いなと思われる方も、ぜひこの機会においでいただければと思います。よろしくお願いいたします。