宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

ジブリ美術館行ってきましたー


 今日はジブリ美術館に行ってきました。昨年度の2年生ゼミの締めのゼミ旅行として、3月14・15日に1泊2日で静岡ホビーフェスタに行くつもりだったんですが、震災で中止せざるを得なかったので、その代わりに企画したものです。
 参加人数は少なくなってしまって、来られなかった学生には申し訳なかったんですが、夜の懇親会だけ来られた学生もいたんで、ま、やってよかったかなと。
 オープン以来、毎年欠かさず1回以上行ってますが、平日の昼下がりに行くのは割と珍しいです。かなりゆったり見られました。といっても、カフェ麦わらぼうしに入るには一時間近く待ったんですが。



 いや、これは待たされて怒ってるわけではなく、「豚のイメージで」という撮影者のフリに応えたものです。イチゴ畑のほろにがケーキと桜のミルクティー、まじうまかったっす。


 土星座の「ジブリの森のえいが」シリーズは、新作の「パン種とタマゴ姫」。これが、もう、やばかった。宮崎駿やっぱ天才ですね。マジ超おもしろい。
 全編セリフなし。圧倒的なイマジネーションの奔流。息もつかせぬアクション。メタモルフォーゼに次ぐメタモルフォーゼ。あれよあれよと「持っていかれる」間に12分が過ぎます。
 老いてますます自由になるというか、アニメーションの原初的な面白さの力にますます回帰するというか。それでいて、古典的なおとぎ話のイデオロギーからはちゃんと逸脱してる(ように僕には見えましたが、それは評価の分かれるところかも)辺りが、なんともはや。
 これが今年70歳になるじいさんの作品かと思うと、とりあえず90歳くらいまでは現役でい続けてください、という気になります。途方もない才能と同時代に生きられた幸福に感謝したいです。


 で、閉館時間まで堪能した後、吉祥寺のアムリタ食堂さんに移動。一部メンツも入れ替わり、福島出身の学生が披露する爆笑エピソードに「逆に元気もらった」系の時間を過ごして解散したのでした。