宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

卒業式でしたー

 昼間主13名、夜間主5名、計18名、無事全員卒業しました。
 大荒れ予報の天気も、すげー強風ではあったものの2時ごろまでは晴れていてくれて、恒例のお外で記念写真&センセーからのありがたいお言葉の時間は、無事済ませられました。その後2、30分後にはもう水煙が立つような大嵐になっていて、何人かの学生は晴れ着なのにずぶぬれになったのではと思いますが、ここまで極端だと逆に卒業式のテンションもあって、いい思い出になったりするかなと。
 去年は、なんだかえらいキモい長文を書いてるので、今年はなるべくあっさりめで行きたいと思います。



 昼間主は4期生だったわけですが、正直、かなりもどかしい学年でした。去年のエントリで詳しく書いたように、3期生は、こっちの笛とは関係なくどんどん踊り出す感じで、それはそれでいろいろ反省すべきゼミ運営になったのに対して、4期生は普通に笛吹けど踊らずな感じで、これもこれでいろいろ反省すべきゼミ運営になってしまいました。
 あたりまえですけど、こっちはプロの教員としてお給料もらってるわけですから、ほっといてもまとまる学生の方を「普通」って考えちゃダメなわけで、自分の働き掛け次第でうまくまとまったりまとまらなかったりする状態の学生たちに対して、どれだけのことができるか、ってとこで真価が問われるわけです。
 例年通りのやり方では例年通りのリアクションが返ってこないなら、例年通りでないことを工夫したり、例年通りでない労力をかけなければいけないのに、「例年通り一生懸命やってんのに、なんでやねん」と、どこかで思ってしまってたんですよね…。
 実際には、お、何かノッてきてくれたかも、意識して動いてくれてる子の動きが全体につながり始めたかも、という場面が何度かありました。まとまらない、つながらない、とこっちが勝手に思ってただけで、結構お互い、僕の見てないところでまとまれてたり、つながってたりもしてたことに、後から気付いたりもしました。なのに、そこをうまくつかんで、ゼミ全体の大きなうねりみたいなものに伸ばしてあげられなかったなあ、学生たちには「なんでやねん」とか何度も思って申し訳なかったなあと思います。
 


 とはいえ、今年度は夜間主の4年生5名のゼミも並行してやることになり、こちらは短期間でいい感じのノリができ、昼間主の学生たちとも割とスムースに交流ができたのは、よかったかなと思います。ま、でもこれも別に僕の力じゃないですね。夜間主コースのゼミは4年生にしか開かれなくて1年限りなので、もっといろんな課外活動の機会とかを提供してあげられたらよかったのにな、と、これも今更ながらに思います。


 そんな感じで、結局今年も、反省モードで、あそこでああしとけばよかったかも、あの時のあれはまずかったかも、みたいな感じで卒業式の日を迎えたんですが、お詫びはお詫びとして、でもちゃんと明るく肯定的なメッセージを伝えて、楽しい締めくくりの日にしよう、という気持ちにはなれたので、わりといい感じですっきり終われました。何話そうかなとあれこれ考えて、結局まとまらないままだったんですが、思いがけず、ちょっと気の利いた話ができてしまったような気がします。いや、分かりませんけど。


 えっと、あとは、そうだ、人数比的に負担が大きいのに、3年生が例年通りお花を用意してくれました。感謝です。
 うれしくなるメッセージばかりの寄せ書きも、3・4年全員合同でもらいました。ありがとう。


 なんだかんだで、昼間主4期生のみんなは2年間、夜間主のみんなは1年間、ここにこうして集まった意味が、ちゃんとみんなの人生の中に残って行くゼミになったのかなと思います。

 もちろん、僕にとっても、みなさん一人一人との出会い、全部が意味のあるものとして残って行きます。北九大で5学年分だけ開かれたこのゼミでみなさんに出会えたのは、それこそ天文学的な確率の偶然です。その偶然が、ただの偶然じゃなくなっていく時間を一緒に過ごしてもらえたことに、感謝します。ほんとにありがとうございました。


 さて、書き終わったらお腹が空いてきました。雨もやんだみたいだし、なぜか無性にハンバーグが食べたくなってきたので、小倉のハンバーグ屋さんに行くことにします。明日は(多分九州ラストの)家族でお出かけをして、いよいよ引っ越しの準備です。って、まだやってなかったんかーい。てか始まってもないやないかーい。