宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

お次はあずまきよひこインタビュー

ですが、恥ずかしながら僕はあずまさんの作品をきちんと読み込んでないことを告白しておきます。その上で、「マンガ家へのインタビュー」として読むと、よつばの視点で捉えられた絵がないことに着眼している点など、やはり伊藤さんの技量が良く出ているいいインタビューだと思います。
個人的には、浦沢さんとあずまさん、ある意味ではかなり離れたポジションにいる二人が(例えば、あずまさんのインタビューにはすでにたくさんの反応・感想がブログに上がっていますが、浦沢さんの方はまだそれ程でもないんですね。また、昨日はこのブログとしては異例の600を超えるアクセスがあったんですが、その中にはてなキーワードの「浦沢直樹」をたどってきたアクセスはたったの一つなのでした。主たる読者層の違いをよく示していると思います)、ともに、「メジャーとマイナー」、「おたくと非・おたく」といった境界線を越えようとする意志、一言で言ってしまえば「ポップであることを否定しない態度」を表明されていることを、頼もしく思いました。ま、聞き手の関心のありようが似てるだけだとも言えますが。