宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

日本児童文学学会賞奨励賞授賞の二作

 今年度の日本児童文学学会賞の審査結果が発表になりました。下記のページに受賞作と授賞理由が記されています。
http://www.jscl.internet.ne.jp/jscl/record/record_3.html
 今年は学会賞は該当作無しでしたが、奨励賞の二作は、いずれも僕が日頃いろいろと教えていただいている方の渾身の作で、僕としてもぜひ学会賞にと思っていたので、大変うれしいです。中野さんの『マンガ産業論』はもちろんですが、『児童文化とは何であったか』の方も、実は漫画史(特に漫画がどのように「問題」にされてきたのか)を考える上で、是非押さえておくべき著作ですので、以下、僕なりに、この奨励賞受賞作2点をご紹介させていただきたいと思います。