宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

大阪府立国際児童文学館が手塚治虫文化賞特別賞受賞!!!

 ゴールデンウイークはほとんど仕事に費やしてしまったんだし、週に1日は休まないと、ということでせっかく休みにしたのに朝から雨。かあちゃんはゴールデンウイークひとりで子供たちの相手でお疲れ気味なんで、近所の九州電力がやってるエネルギー館に子供二人連れて出かけて、午後フルに遊んで、夜も近所で外食して・・・とかやってて目覚めたらこの時間ですが。
 その間になんともうれしいニュースがあったではないですか。
 

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200805100136.html
 

 タイムリー、かつ極めて妥当な受賞だと思います。手塚治虫文化賞の特別賞は、今までに現代マンガ図書館の内記さんや、川崎市市民ミュージアムも受賞しているので、マンガ関連資料のアーカイブとして、次に受賞するのが児童文学館というのはいたって正当だと思います。実際、今までにも推す声があったと聞いています。
 これを橋下知事がどう受け止めてくれるか、気になります。
 府では4月23日から5月1日まで、改革プロジェクトチームと各部局の公開討論が行われてきたわけですが、児童文学館の問題が取り上げられる可能性のあった教育委員会と改革PTの議論では、35人学級廃止などの大きな問題が優先されたためか、期待した進展は見られなかったようです。
 この後のスケジュールは、5月14日に改革PTの第二次案提示(遅れる可能性あり)、とともにパブリックコメント開始、6月上旬に最終的な「財政プログラム案」のとりまとめが行われ、予算審議のための臨時府議会を経て正式決定、という流れのようです。
 こうした賞は、当然事前に、賞を受けてくれるか打診があるはずで、知事も今日知ったわけではないでしょう。改革PTにも情報は伝わっているはずです(ていうかそうであってくれと切に願うわけですが)。今までの存続要望活動も含めて、14日提示予定の第二次案にどう反映されるかされないか、注目したいと思います。
 賞の贈呈式は6月12日、まさに最終的な「財政プログラム案」が発表されるかされないかくらいの時期です。知事が贈呈式に出てくれるかどうかも一つのポイントになりそうです。
 なお、5月10日締め切りの予定だった、第二次署名、12日まで締め切りが延びています。ぜひ皆さん、署名用紙がダウンロードできる下記の「児童文学書評」サイトをご覧の上、ご協力をお願いします!


http://www.hico.jp/


 FAXでもよいそうなので、まだ間に合います。とりあえず、きちんと議論をするために、性急に統廃合の結論を出すことに待ったをかける意味で、少しでも多くの方の声が必要です。よろしくお願いします。
 なお、マンガ研究にとってのこの施設の意義については、当ブログでも様々に述べてきております。このエントリの見出しのところにある「大阪府立国際児童文学館関連」というタブをクリックしていただきますと、関連エントリがいっぺんにずらっと出ますので、ぜひお目通しいただければと思います。