宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

マンガと戦争展関連で西島大介さん、吉村和真さんとトークイベントやります

【イベントの日付でアップしています】


 マンガと戦争展@明治大学米沢嘉博記念図書館
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-war.html
 の関連トークイベント二つに出ます。
 館のホームページの更新が遅れているので、確定したタイトル、日程、内容紹介文をこちらに先行掲載します。どちらもかなり突っ込んだ議論ができそうで楽しみです。ぜひぜひ今からカレンダーに!というか吉村さんとのイベントはもうすぐだー!


 まずは今や京都精華大学副学長の吉村和真さんとのトークイベント。多分そんなに人来ないし(笑)、二人で好き放題話してどう転がっても面白くなるんじゃないかと思います。

トークイベント「僕たちの好きな「戦争マンガ」」
出演:吉村和真京都精華大学マンガ学部教授)
  宮本大人明治大学国際日本学部准教授)
司会進行:ヤマダトモコ(当館スタッフ)
日時:2016年3月18日(金)18:00-19:30
料金:無料 ※会員登録料金(1日会員300円〜)が別途必要です。
内容:ほとんどの戦争マンガはまずはエンターテインメントとして成立することを前提に描かれています。暗く重い戦争の悲劇を描いた作品もそのような娯楽として消費されているわけです。そのことの意味を、単純に肯定したり否定したりしないで、多角的に見つめ直すというこの展示の趣旨に沿って、二人のマンガ史研究者が、戦争マンガが果たしてきた様々な役割について議論します。


 そして5月は西島大介さんとのトーク。マンガと戦争展はもともと京都国際マンガミュージアムで昨年夏に行われた展示の巡回展ですが、今回米沢嘉博記念図書館オリジナルの「+α」として西島さんの『ディエンビエンフー』を第4期で取り上げさせてもらいます。
 角川書店から0巻、小学館から1〜11巻が刊行されてます。未読の方はぜひ!

ディエンビエンフー 1 (IKKI COMICS)

ディエンビエンフー 1 (IKKI COMICS)

ディエンビエンフー 11 (IKKI COMIX)

ディエンビエンフー 11 (IKKI COMIX)

 西島さんとは先日打ち合わせをさせてもらいました。展示にもこちらのトークにも力入れて準備して下さってるので、かなり踏み込んだお話ができると思います。西島ファンのみなさん、詰めかけてください!

トークイベント「『ディエンビエンフー』:本当の戦争マンガの話をしよう」
出演:西島大介(マンガ家)
聞き手:宮本大人明治大学国際日本学部准教授)
日時:2016年5月21日(土)16:00-17:30
料金:無料 ※会員登録料金(1日会員300円〜)が別途必要です。
内容:ベトナム戦争を題材とした『ディエンビエンフー』。デフォルメされたかわいい絵柄で残酷な戦場の現実を描く。史実の枠組みの中で、荒唐無稽な格闘アクションが展開する。様々なギャップや矛盾を抱え込んだカオス的な面白さを持つ「戦争マンガ」はどのようにして生まれたのか。そもそも戦争マンガとは何なのか。マンガで戦争の「リアル」は描けるのか。掲載誌を失った『ディエンビエンフー』の連載はどうなるのか。戦前・戦中の戦争マンガも参照しつつ、マンガ史研究者の宮本大人氏が西島大介氏にお聞きします。