宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

コミティア116で宮本大人ゼミナール卒論集を販売します!

 直前の告知になりますが、5月5日のコミティア116に参加します。北九大時代の卒論集『メディアとサブカルチャー』の1、3、4号と明大での卒論集『maps』の2、3、5号を売ります(『メディアとサブカルチャー』2号は品切れ、5号は在庫が研究室から発掘できず(笑)。『maps』1号は品切れ、4号はまだ書いてる(!)学生がいるため未刊です)。


https://www.comitia.co.jp/index.html


 明日販売する6冊について目次を載せておきます。今までオンライン通販をお願いしていたトマソン社さんでの販売は終了しましたので、さしあたり買う機会は明日限定になります(たぶん10月のコミティアにも参加しますが)。ぜひ手に取って中身を見ることのできる明日、のぞきに来てみてください!
 どの号にも3,4本は「卒論でここまでできるんだ!?」と驚かせられるものが載っています。卒論集と馬鹿にしないで普通に研究同人誌として見ていただければと思います。


メディアとサブカルチャー vol.1
発行:北九州市立大学文学部比較文化学科宮本大人ゼミ
[2007年3月24日/A5/402頁/1000円]<目次>
はじめに 宮本大人
・イラスト投稿雑誌上で行なわれるコミュニケーションについて
・「きもの」と称される衣服−ファッション雑誌に見られる平成の「きもの」は「サブカルチャー」か−
・オリジナル映画とリメイク映画の比較研究−『リング』と『ザ・リング』を比較して−
野比のび太論〜『ドラえもん』におけるのび太のもつ意味〜
・ケータイ文化と若者のコミュニケーション
・女性向け恋愛ゲーム市場の安定と拡大
2ちゃんねるはどこが新しいのか〜従来メディアとの比較・電車男を題材として
・『水曜どうでしょう』はなぜ全国で知られるようになったのか
野球マンガの魔球表現に関する研究
・「クチコミと広告の関係」について−『ビーズアップ』と「アットコスメ」を対象として−
・マンガの絵における同一キャラクターのデフォルメのされ方の違いについて−なぜ、等身が変わるのか−
・複製技術時代における「主体」の変容について



メディアとサブカルチャー vol.3
発行:北九州市立大学文学部比較文化学科宮本大人ゼミ
[2009年3月21日/A5/632頁/1200円]<目次>
はじめに 宮本大人
・小倉祗園祭りについて−メディアとしての小倉祗園太鼓−
・私たちを癒す「萌え」〜急速なBLの広がりの中で〜
現代日本における「セレブ」とは何か
・スポーツマンガと表現
・映画における子供たち−子供の仲間集団と大人たち−
・進化を続けるてれび戦士NHK教育テレビ天才てれびくん」が描く子供たち−
・『ジョジョの奇妙な冒険』における「家族」表現
ヴィジュアル系の特徴とは―ヴィジュアル系のオタク性、ジャニーズ系のオタク性を比較して―
・3つのセサミストリート〜日本版セサミストリートが受け入れられなかったのはなぜか〜
ジョージ朝倉作品と映画について
・「ギャル」というスタイルについて〜ギャルスタイルと現代女性の「理想像」〜
・エッセイマンガにおける作者の自画像について
・広告する私達−私達と広告の間で何がおこっているのか−
・考察、映画『七人の侍』とアニメ『SAMURAI 7』−映画とアニメ、そして現代における「侍」像を見る−
・ストリートファッションにおける“個性派”とは何か
・80年代の少女たちと少女マンガの少年たち−〈私〉は〈彼〉から何を得るのか−
・「パフィー」ブームはどのようにして起こったのか−日本、アメリカ、そしてまた日本へ−
・中間的マンガとはなにか−志村貴子作品はなぜ「中間的マンガ」にみえるのか?−
・日本の見世物について―現在の見世物における障害者とは―



メディアとサブカルチャー vol.4
発行:北九州市立大学文学部比較文化学科宮本大人ゼミ
[2010年3月20日/A5/590頁/1200円]<目次>
はじめに 宮本大人
・若手ジャニーズグループにみる男性アイドルの変容
・日本のアニメに見る戦争の記憶―アニメの中の大爆発描写の考察―
・ヤンキーの変遷と嗜好
・物語の「機能」からみるライトノベル電撃大賞受賞作品から―
・「サザエさん」はなぜ今もテレビで続いているのか
・ロリータファッションのセカイ―ロリータファッションが志向するもの―
少年マンガのヒーローたち―『ジャンプ』から読み取る今求められているヒーロー像とは?―
電子音楽からみる80年代リバイバル
スターバックスコーヒーのブランド戦略について
・現在のお笑いブームとは―ファンの存在―
・ロック・フェスティバルの魅力〜時代と共に成長してきたフジ・ロックとサマー・ソニック
・現代メイク論
・マンガに読む地域性の描かれ方
・韓国の恋愛ドラマの比較分析
・現代ニッポンのキャラクター
・メディアは魔女をどう表象してきたか
寺山修司作品の中の見世物小屋
・アニメ作品にみる決断主義ゼロ年代



maps vol.2
発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
[2013年3月31日/A5/360頁/1000円]<目次>
掘り起こした石を積むように 宮本大人
彩雲国物語』が読者を惹きつけたもの−主人公・紅秀麗の描かれ方
ハードコア・コミュニティにおける情報発信‐シーンを作るメディアー
おうちカフェにおける「カフェ」の意味−インテリア雑誌と料理ブログの分析を通して−
人気・不人気ゆるキャラのゆるさの違い−キャラクターデザインに注目して−
現在のアイドルの年齢分布にみるアイドル性−「20才」を過ぎても−
2000年代のアニメ作品における黒髪ロングキャラの傾向−黒髪ロングが与えるキャラクターの存在感−
ソーシャルメディアの炎上−個人とソーシャルメディアの炎上の関わりの推移−
下北沢の歴史と今後−下北沢再開発−
“ 選ばれし子どもたち” の成長とそのきっかけ−アニメ「デジモンアドベンチャー」論
DAWがスタジオ・自宅にもたらしたもの−DTM時代のレコーディングー
2000年代以降の深夜ドラマの挑戦−放送作家と劇作家が手掛けるドラマから−
アニメ『クレヨンしんちゃん』の世界観−日常と非日常のホームドラマ
松本人志に見るロック要素−著書、コント、トークの分析から



maps vol.3
発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
[2015年3月25日/A5/414頁/1000円]<目次>
世界に釣糸を垂らす 宮本大人
ライブ会場での光モノ使用はどのように普及したか
ゲーム実況は「オワコン」か
おジャ魔女どれみ』論
海外の「少年合唱団」はどの様に受容されてきたのか
漫画に描かれるホームレス者
世界中にハローするキティちゃん
商業施設と街との関係にはどのような変化が見られるか
「女の子写真」、その後
「百合」を読む日本人男性の性意識変化の実例と実証



maps vol.5
発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
[2016年5月5日/A5/510頁/1200円]<目次>
意味は、あるんです 宮本大人
おやすみプンプン』論
東京ディズニーランド/シーにおけるゲスト像の変化
3D ホラーゲームの特徴とその変遷
よつばと!』論
デモンズソウルは非同期型オンラインの先駆けか
ショタの研究
東京事変の活動は椎名林檎にどのような影響を与えたのか
女子高生向け現代少女漫画に描かれるファッションの役割
「女子旅」の定番はどのように変化してきたのか
SEKAI NO OWARI の表現とファン
なぜ朝食ブームは起こったのか
「擬人化キャラクター」とは
着回し特集から見る女性ファッション誌
なぜ人は“ カフェ” でコーヒーを飲むのか
ご当地キャラと観光
「 当て馬男子」論