宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

卒業式でした



 昨日3月26日は明治大学の卒業式でした。
 最高気温は10度以下、終日冷たい雨が降り続くという、「3月26日、卒業式」とは到底思えない天候でしたが、卒業生のみなさんにはそれを跳ね返すような晴れやかさがありました。
 国際日本学部宮本ゼミからは6期生10名が、大学院国際日本学研究科からは指導した2名が、それぞれ卒業・修了しました。


 院生さんとの付き合い方は、まだちょっと手探りというか、大学院に入るような人にはやるなと言われてもやらずにいられないような研究へのモチベーションや、はっきりした興味関心があるという前提で接してしまうんですが、実際は必ずしもそうでもない時に、どういう指導が適切なのかつかみかねているというのが現状です。今年修了した2人にはあまりいい教員じゃなかったかもなと思います。とはいえ、2人ともよく頑張ってくれたと思います。おめでとうございます。


 そして学部ゼミの6期生。学部全体の定員は50名増えたのに、宮本ゼミの志望者はなぜか激減して一次募集での志望者7名(うち1名課題等まともに出さず不合格)、二次募集では逆にいろんなゼミを落とされた志望者が10名を超えてしまい、今度は悩みに悩んで何名か落として15名でスタートしたものの、いろいろあって離脱者続出で4年次には10名になってしまうという紆余曲折のあった代でした。
 ゼミがスタートしたばかりの時も、一次募集組と二次募集組のノリが違って、うまく交わらない感じで、これどうなるんだろうと思ってたんですが(詳細はゼミブログのこちらのエントリを参照→http://miyamoseminar06.blog.fc2.com/blog-entry-180.html)、3年後期の、例年いちばんゼミが重くなる(笑)文献講読の辺りで、「お、6期生、ちょっと今までにない良さがあるかも」と思い始めました。
 難しい文献の解らないところを要約担当者のグループと他のゼミ生たちとが、みんなでワイワイ「え、それは違うんじゃねーの?」「いや、これはこういうことなんじゃない?」などと笑いを交えてやり取りしながら、読みを少しずつ深めていくっていうことが、すごくナチュラルにできるようになっていったんです。これは、北九大の5年間でも明大の5期生までの間でも、こうなったらいいなと思いつつなかなかそうならなかった状態でした。残念ながら7期生はまた元に戻っちゃったので(7期生がんばれ)、これは完全に指導教員の指導力じゃなくて、6期生自身の力だったと思います。
 2次募集組の方が人数的に多かったということからも、今までの代に比べていわゆる学力も、サブカル偏差値的なものも、平均的には低かったと思うんですが、それをゼミ生同士のコミュニケーションを通じて、集団的に乗り越えていった感じでした。学生が「化ける」とか、チームの「化学反応」が起きるとかいうのはこういうことか…!とすごく目の覚める思いをさせてもらいました。
 人数が少なかった分、ゼミブログの回るペースも早くて、おそらく今までで一番たくさんのお題をこなしたゼミブログになったと思いますし、その面白さも(うちのゼミブログはどの代もすごくハイレベルだと思いますが)頭一つ抜けてたなと思います。
 もし未読の方は、ぜひ6期生ブログ「6期n’on」を読んでみてください。


http://miyamoseminar06.blog.fc2.com/


 卒論集も、1期生以来5年ぶりに卒業式までにできあがりました。5月6日のコミティアで売りますんで、みなさんぜひ。



 自嘲気味に「異色の6期生」などと言っていた6期生ですが、なんだかんだでとってもいい意味で異色の6期生になってくれました。何というか、すごく一緒に旅をした感の強かったゼミでした。いい経験をさせてくれてありがとう。自信をもって、ここで得たものを自分の根っこの一つにして、これからのもっと長い人生を歩んでいってもらえたら、そしてありきたりな言い方ですけど疲れたり道に迷ったりしたときは、またこのゼミのつながりを活かして、遊んだり話したりしに来てもらえたらと思います。
 ご卒業おめでとうございました。



 カサがあることでむしろいい絵になりました。
 あ、夜は飲み会からのカラオケオール。睡魔と喉の限界と闘いながら、楽しく朝まで歌い倒しました。雨だったけど寒かったけど、いい卒業式の一日でした!