宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今日の寝る前の本

 今日は長男に。


 地球最古の恐竜展

 作者:小林快次監修

 出版社/メーカー:NHK

 発売日:2010/07/10

 メディア:単行本


 今日は「4−1恐竜王国の中世代―多様性とは―」のところを。全部で4ページですが、この図録、絵は子供が眺めてても楽しいですが、文章の方は情報の質量、文体ともに完全に大人向けレベル。当然ふりがなも一切ありません。この4ページは、恐竜の多様化はいつ起こったと考えられるかについての最新の主要な学説・議論を紹介しています。一番たくさんの種類が見つかっている白亜紀は、地層が露出していることも多いため、単に恐竜の化石が多く見つかりやすいだけで合って、この時期に最も恐竜が栄えたとか多様化したとは限らないのでは?という疑問から話が始まります。
 この本を今でもよく一人で眺めている長男も、さすがに全部自分だけでは理解しきれないらしく、分からない単語はとうちゃんに確認しながら聞いたことで、すごく良かった模様。とうちゃんも普通に勉強になりました。
 いやしかし、この展覧会、展覧会自体はちびっこも楽しめる分かりやすさと工夫し、図録ではマニアも満足させる最新の情報を遠慮なく高レベルで入れてくるあたり、知的向上心を刺激するバランスが絶妙ですね。