宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

卒業式!

 ちょっと間が空いてしまいましたが、3月26日は、明治大学の卒業式でした。
 国際日本学部・ミヤモトゼミは、2期生が卒業の日を迎えました。



(教師の謎のポージングについてはスルーしましょう)



 毎年、この日が来ると、えっ、もう卒業?って思うんですよね。あー、もっと一緒にいろんなことして、勉強したり、遊んだりしたかったなって、思うんです。
 でも、そのくらいの感じで、「次」へ行けるのがちょうどいいのかなとも思います。やっと終わったーっ、もうマジでせいせいしたーっ、て思うより。ちょっと名残惜しいくらいの方が。


 毎年、このブログで、卒業式のあと、結構長くいろんなことを書いてしまうんですが、今年は不思議と、僕自身がここで何かを延々と語らなくてもいいかなという気がしています。


 2年間やってきたゼミブログ「大人の階段」は、最後に「卒業に当たって」というエントリを連載していました。


http://miyamoseminar2.blog.fc2.com/blog-category-11.html


 これを、ぜひ、順番に、読んでください。普通ブログは新しい方が上に来ちゃうので、古い方へさかのぼる形になるのがふつうですが、そうではなくて、古い方から順番に読んでほしいです。
 最後、ゼミ長による最終回まで読み終えると、僕がわざわざここで付け加えることって特にないな、という感じがわかってもらえるかと思います。


 教師として、反省すべき点や、果たしてあの時ああいうふうでよかったのかなと、自分の中でも判断に迷う点もあります。ゼミって、難しいですよ。
 でも、社会に出る直前の若い人たちと2年間付き合って、その心と知性の成長に働きかけることができるって、すごいことだと思います。
 卒業式の後、夜の飲み会が終わって、いざ、ほんとに解散って時になって、ボロボロ泣き出す学生が何人もいました。アツいなーと笑いながら、なんて幸せな仕事なんだと、思いました。
 僕には、漫画を描いたり、音楽を作ったりして、一度に何十万、何百万という人々の心を動かすことはできません。でも、だからこそ、毎年、十数人ではあっても、若い人たちに色々な種をまいて、それがその人たちの中で育つのを期待する、という仕事は、自分にとって精一杯の、ものすごく大きなやりがいのある仕事です。
 そんな仕事に携わることのできる幸せを、存分に味わわせてもらった卒業式でした。みんな、ありがとう。ご卒業、おめでとうございます!



(ここでコケるんかーい!)