トークイベント「もうひとつの武富健治物語」@阿佐ヶ谷ロフト、大充実だったと思います!
【3月2日に書いています】
全4部構成、真ん中に15分の休憩をはさみつつも19時から22時20分までの長丁場でしたが、どの部もそれぞれ面白いトークの展開する大充実のイベントになった気がします。
司会の私ミヤモトと武富さんは全部出ずっぱりで、その他のゲストのみなさんが入れ替わっていく構成。
第1部は、『狐筋の一族』収録作品を中心に、原作を手がけられている小池壮彦さん、山谷行緒さんにご登壇いただき、これらの作品がどのように作られ、出来上がった作品を小池さん山谷さんがどのように見ておられるのかをお聞きしました。
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第2部は、『狐筋の一族』収録作品が発表された媒体である『漫画実話ナックルズ』とはどんな雑誌だったのかを振り返る、という趣旨で、中心作家の桜壱バーゲンさん、武富さんの従弟でナックルズで漫画原作も手掛けていたAVライターの大坪ケムタさん、そして今『漫画アクション』で桜壱さんが櫻井稔文名義で連載されている「絶望の犯島」(大傑作になる予感!)の担当編集者の平田昌幸さんにご登壇いただきましたが、ほとんどが桜壱さんの潜入ルポ漫画や、謎の外国人アシスタントたちにまつわる爆笑エピソードの連続で、それはそれで確実にナックルズという雑誌の一面がよく伝わるものだったと思います。
この第1部、第2部は、ニコ生で中継されてましたので、プレミアム会員の方はしばらくタイムシフト視聴できると思います。桜壱さんの話、マジ面白いので、ぜひ。
武富さんの今回のイベントの野望の一つは、実話漫画というジャンルの存在、そして桜壱さんという作家の存在をもっと世に知らしめたい!というものだったのですが(たぶん、たしか)、内容的にはまさにそれにふさわしい第1部、第2部だったのではないでしょうか。
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休憩明けの第3部は、第1巻が出たばかりの『惨殺半島赤目村』の担当編集者、大藤太郎さん、原作協力の中島直俊さんにご登壇いただき、この作品の企画の成り立ちから、どのような作り方をされているのか、などについて興味深いお話をうかがいました。
そして最後の第4部は、「新耳袋」で知られる怪異蒐集家の木原浩勝さん、そして『狐筋の一族』の単行本担当編集者の頭根宏和さん、それから再び『惨殺半島赤目村』担当の大藤さんにご登壇いただき、怪談漫画家としての武富健治の特質を木原さんが語りまくる、という展開。
- 作者: 武富健治
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その後、当日会場で本をお買い求めのみなさんへのサイン会となり、武富さんは3時間以上しゃべった後で、1時間あまり、一人一人と話しながらリクエストに答えながら絵入りのサインをされていました。武富さん、やっぱすごいエネルギーですよマジで。
僕はこの日、研究室の中野キャンパス移転に向けた梱包作業で、作業自体は業者さんが粛々と進めてくれたのですが、作業に入ってもらえるようにするための要らないものの処分や、最低限の整理などを前日・前々日にやっていたので、トークが終わると完全に燃え尽きてしまいました(笑)。
当初、チケットの売れ行きが思わしくないということで、こんなにたくさんゲスト出るのに大丈夫かみたいな感じだったんですが、なんだかんだで結構しっかり入ってくれて、さすがに皆さんあったかいお客さんで、非常に盛り上がったと思います。
本もよく売れたようですし、なかなか良いイベントだったのではないでしょうか。
11時過ぎに近所の居酒屋へ打ち上げに移動したのですが、みなさん一切終電を気にしていない感じだったので、翌朝編入学試験のある僕は、致し方なく終電に間に合うように中座させてもらったのでした。
ライブハウスでのトークイベントの司会自体、一昨年のロフトプラスワンでの「鈴木先生」イベント以来でしたし、40分ずつ4部構成で3時間以上、登壇者の大半が初対面なんてのも初めてで、司会進行役としてはいろいろ不慣れなところをお見せしてしまいましたし、登壇者の方々に失礼な場面もあったことをお詫びします。
登壇者のみなさんのトークの面白さとお客さんのあったかさに救われました。ありがとうございました!武富さん関係では、ほんとにいろいろ、普通、大学教員やマンガ研究者が体験できないような勉強をさせてもらっています。ありがたいことです。