宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

シンポジウム「バリアを越えるイマジネーション」、終了しました

【17日の0時台に書いています】


 おかげさまで大変充実した内容のシンポジウムになりました。
 「バリアを越えるイマジネーション」というテーマを、ご登壇いただいたすべての方にしっかり受け止めていただき、それぞれの立場から具体的に展開してくださいました。その結果、こちらの期待以上に、刺激的なセッションになりました。
 第1部の基調講演では、桑山紀彦さんに、「地球のステージ」で実際に使われている映像を見せながら、それぞれの映像の撮影と編集の手法と、それを支える基本的な考え方を具体的にご説明いただく、という組み立てで、非常に勉強になりました。
 桑山さん自身の声と語りの力がやはり半端でないんですよね。ご自身で撮影・編集された映像にその声の語りが乗ると、訴える力がすごくて、会場で聞いていて、特に東日本大震災でご自身と地域の方々の被災について語られたときなど、こちらも感極まる瞬間がありました。
 桑山さんが「地球のステージ」のブログで当日のお話を要点をまとめてくださっていますので、ぜひご覧ください。


http://blog.e-stageone.org/?eid=867485#comments


 第2部は、生歌で始まりました。片山真理さんが、ご自身の作品の映像をバックに、ハイヒールを履いた義足が見えるようにステージに立って歌ったあと、ご自身の作品の映像を見せながら、お話を始めてくださいました。
 長棟まおさんの語りも、まるでラジオドラマを聞いているような見事な語りで、「目で見る族」と「目で見ない族」の文化の違いについて具体的に問いかけてくださいました。
 吉村昇洋さんは、パワーポイントを使って非常にわかりやすく、仏教と、その中での禅について、簡潔にご説明くださった上で、禅にとってイマジネーションとは何かをお話しくださいました。
 その後のディスカッションも、非常に興味深い議論が繰り広げられ、司会をさせていただいた私自身、本当にイマジネーションを刺激される、充実した内容になったと思います。
 当日の模様は後日iTunes-Uで動画配信される予定ですので、アップされましたらまたお知らせします。
 まずは当日お越しいただいたみなさま、登壇者のみなさまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました!