宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」展

 自分がキュレーションした展覧会にかかりっきりで、2学期、自分自身がほかの展覧会を一切見に行けてませんでした。こんなのありえないんですよ。
 ゼミでも、北九大でゼミ持って以来、毎年2学期に最低1、2回、学生連れて展覧会行ってたのに、今年はこのままじゃ行けずじまいじゃん!ゼミ生の募集の時、展覧会見学行くから積極的に参加できる人求むって言ってんのに公約違反じゃん!
 1月になったら3年生は就活で、4年生は卒業を目前にそわそわし始め、学生の集まりが悪くなるのは目に見えてるので、とにかく年内に1回、何か面白そうな展覧会を!と先週急きょ探したら、明大前からすぐの東京オペラシティアートギャラリーで、面白そうなファッション展がやってるではありませんか。


http://www.operacity.jp/ag/exh135/


 ということで、卒論が大詰めの4年生には申し訳ないけど、3年生をゼミの時間使って連れて行きました。
 実はちょうど、この展示の内容とリンクするファッションの論文を先週と先々週の3年ゼミで講読してたので、ツイてました。
 僕自身は別にファッション論の専門家でも、自分自身がファッショナブルな人間でもないんですが、毎年ファッション関連の卒論を書く学生がいるのもあり、興味はずっとあるんですよね。きれいな服も奇抜な服もかっこいい服も、普通に見るのは楽しいし。
 この展示で紹介されてたデザイナーさんたちの仕事は、ハイファッションの文脈とストリートファッション、さらにはサブカルチャーやオタクカルチャーの文脈を交差させるような性格のものが多く、ただただかっこいい、美しい、というより、面白い、という要素があって、現代美術的なインスタレーションも普通に可愛かったり楽しかったりしたので、学生たちも色々刺激されるところがあったのではないでしょうか。僕も、ケイスケカンダとかリトゥンアフターワーズには強く興味をひかれました。


 25日で終わりですので、興味ある方はぜひ行かれるといいと思います。図録もインタビュー、評論等、非常に充実したものでした。


感じる服 考える服  東京ファッションの現在形

感じる服 考える服  東京ファッションの現在形

  • 作者: 高木 陽子,成実 弘至,西谷 真理子,堀 元彰
  • 出版社/メーカー: 以文社
  • 発売日: 2011/10/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 普通に書籍として流通してます。



 会場では写真撮れなかったので、ベタにオペラシティのクリスマスツリーの前で。
 この後この半分くらいの学生と軽く忘年会。絶妙にゆるい会でしたが、それはそれでまたよしということで。