宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今日の寝る前の本

 今日は早めにおふとんに移動して2冊。

 見開き2ページに、ガッタンゴットン等のオノマトペが一つ二つずつ、の構成で、おかしな生き物たちのいるおかしな風景の世界をおかしな列車がおかしな駅で荷物増やしたりお客さん増やしたりしながら走って行きます。


あさですよ よるですよ
・作者:加古里子
・出版社:福音館書店
・発売日:1994年

 アマゾンにデータがないので、福音館書店のサイトにリンクしておきますが、リンク先は元の『こどものとも年少版』のもので、その後1994年に単行本として出た方のデータは見つかりませんでした。絵本ナビにも表紙画像はありませんでした。


http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=21344


 それにしても、これが品切れ?アマゾンにデータさえない?ちょっとおかしいんじゃないのかなー。

 ってくらい、いい絵本。シンプルでテンポのいい文体で、朝起きてから出かける支度をしたり、保育園に行ったり、お父さんと一緒に帰ったりしながら、夜寝るまでの一日の生活を、描いてるんですが、キャラクターがみんなおまめさんで、もう超かわいい。たくさんのおまめさんたちが画面いっぱいにいて、普通のことを普通にしているだけなんですが、それがとにかく楽しい。
 「普通のことを普通にしているだけの様子が、ていねいにきめ細かく描かれることで、印象新たに、楽しく愛おしく見えてくる」という、表現の方法は、アニメでなら、高畑勲が「アルプスの少女ハイジ」で実践して見せたものであり、以後も追求し続けているものですが、絵本だと割と幅広く共有されているもののように思います。
 次男も、すごく楽しそうに読み聞かせてくれました。