宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

移籍・転居のお知らせ

 えー、やっと昨日研究室がネットにつながりました。それで、昨夜、移籍と転居のお知らせをメールでお送りしたのですが、漏れも多々あるかと思いますし、またこちらのブログをお読みいただいているみなさまにもと思い、メールの文面を若干訂正して載せておきたいと思います。

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みなさま

宮本大人です。
ご連絡が遅くなってしまいましたが、去る3月31日をもちまして、5年間勤めた北九州市立大学を退職し、4月1日より、明治大学国際日本学部で勤めることとなりました。


これに伴い、自宅も福岡市から、東京の三鷹市へ転居いたしました。


新しい勤務先の住所は下記になります。


〒168-8555
東京都杉並区永福1−9−1
明治大学和泉校舎
国際日本学部 宮本大人


メールアドレス、携帯電話の番号とメアドは以前と変わりません。

九州時代と同様、基本的に大学にはほとんど毎日行く生活になると思いますので、春休み・夏休みの時期も含めて、仕事関係の郵便物はすべて勤務先にお送りください。


2005年の春、大学の専任教員になるのは初めて、九州にも高校の修学旅行で来たことがあるだけ、まさに右も左もわからない状態で、北九大に赴任したわけですが、同僚の先生方、そして事務方の皆さんにさまざまなお教え、お助けをいただきながら、いくつか自分にとっては痛恨のミスも犯しながら、どうにか5年間、勤めさせていただくことができました。


大学の外でも、マンガ学会の九州マンガ交流部会に関わらせていただいたり、(仮称)北九州市漫画ミュージアムの設立準備に携わらせていただいたり、「井上雄彦 最後のマンガ展 重版〈熊本版〉」に関わらせていただいたりする中で、様々な出会いがあり、働いた北九州、家族で暮した福岡にとどまらず、熊本にまで、得難いつながりができました。


何より大きな意味のあった学生との交流も含めて、私にとっては非常に学ぶことの多い、濃密な、特別な5年間でした。
北九大という大学で、九州という土地で、35歳から39歳までという時期を過ごしたことは私の人生を長い目で見ると、おそらく大変大きな転機になったものと思われます。


この春からまた東京で働くことになりましたが、院生時代の10年を過ごしてそれなりになじみのある景色が、少しずつ違って見えるように感じています。
北九大での5年間があってこその私、の視野と立ち位置、姿勢から、これからの日々をすごしていくことになると思います。


5年を経てこんなふうに感じられる経験をさせていただいたことを、九州でお世話になった皆様に、本当に感謝しております。


2012年の開館を目指して北九州市が準備中の(仮称)北九州市漫画ミュージアムの準備、さらには開館後の運営には、今後も嫌がられない限り(笑)、関わり続けていきたいと思っています。
北九大での最後のゼミ生8名とも、今年1年、卒論指導で付き合ってまいります。
九州とのご縁は、この先もずっと続いていくものと考えております。
どうか今後ともよろしくお願いいたします。


また、これからの仕事と生活の中で、お付き合いが(再び)深まることになる(主に)東京の皆様も、どうかよろしくお願いいたします。


新しい勤務先は、国際的な視野から、日本の文化と社会を考え、世界に向かってその知見を発信していける人材の養成をうたっています。
当然のことながら、教員自身にも国際的な視野と発信力が求められていますが、率直に言って、とりあえず語学学校に行こうか…というレベルですので、まずは自分自身が国際化していかなければならないだろうと思っています。
正直、若干の不安もありますが、長い目で見ていただければと思います。


また、この学部は現代日本の文化、ことにマンガ・アニメ・ゲーム等の分野を重視しており、私以外にも専門の方が2名おられます。
そうした中で、メディア文化・大衆文化全般を扱う必要のあった北九大の時とは違い、教師としても、研究者としても、自らの専門性を強く打ち出す必要があり、この点でも、かなり仕事の仕方を切り替えていく必要を感じています。
こちらについては、まずは博士論文をどうにかする(笑)というところから、始めたいと思っています。


家庭生活においては、長男がこの春小学2年生になり当然、三鷹の小学校に転校し、新しい学校での生活が始まります。
次男も幼稚園に入園しますし、さらに7月には三男(と判明)が誕生する予定です。

自分自身40歳になる年ではありますが、とうてい「不惑」などという状態には程遠い、右往左往の日々になるかと思われます。
どうか皆様、今までと変わらぬ叱咤激励、そしてごひいきのほど、よろしくお願いいたします。


なお、ブログは今まで程度のペースで続けていくつもりです。
北九州を離れる直前に、北九大での成果や感慨などもつづっておりますので、よろしければ少しさかのぼってそちらも御覧ください。


以上、まずは取り急ぎ、ご挨拶までにて、失礼いたします。
2010年4月7日、宮本大人