さてこの間
以下の2冊をご恵投いただきました。
- 作者: 藤井仁子
- 出版社/メーカー: 人文書院
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 113回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
- 作者: 伊藤剛
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2008/03/25
- メディア: 単行本
- クリック: 36回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
とはいえ、だからこの本を紹介する、というわけではなく、たまたま時期が重なっただけなんですが、これは本当に面白そうな論集です。鷲谷さんは巻頭論文「「経験」の救出――「パニック映画」としての『ワールド・トレード・センター』」をお書きですが、実は今頃になってちょびちょび読み進めている小田切博さんの『戦争はいかに「マンガ」を変えるか』の後に続けて読みたいと思っています。
戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌
- 作者: 小田切博
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
http://www16.ocn.ne.jp/~oblique/information.htm
伊藤剛さんの『マンガを読む。』の方は、マンガとマンガ論の本のレビュー、そして短めの作家論が、とにかくたくさん並んでいます。飽きないのかな、と思っていたんですが、編集の妙で、むしろさくさく読める感じになっていると思います。まだ拾い読みなんですが、北見けんいち論や弘兼憲史論が特に面白かったです。そうそう、伊藤さんってこういう作家をこういう風に語れる人なんだよね、という感じ。軽妙な文体でありながら、ちゃんと分析的に本質に迫っていく文章で、伊藤さんの幅の広さを再認識させてくれます。『テヅカ・イズ・デッド』の伊藤さんしか知らない人には特にお薦めしたい一冊ですね。