宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

北九州国際ビエンナーレ’07

 に行ってきましたよー。
 門司港の旧JR九州本社ビルを中心に、開かれてる北九州国際ビエンナーレ’07に僕の授業とってる学生さんたちと行ってきました。今日はたまたまゼミ生はバイト等で一人もおらず、1・2年生がほとんどで、それもちょっと新鮮な感じでした。いや、あの、別に、ゼミ生には飽き飽きってことじゃないですよげほげほ。
 旧JR九州本社ビルでは、映像系の現代美術作品の展示があり、それから栄町商店街ではこのビエンナーレスタッフの大学生の企画で、あちこちに貼ってあるQRコードをケータイで読み取ってウェブにアクセスすすると、商店街の昔の写真が見られるというワークショップがありました。そのほかにも映画上映の企画などもあるのですが、今日は展示と商店街ワークショップだけ見てまわりました。
 旧JR九州本社ビルの作品群は、ほぼ全てが映像作品で、廃ビルのあちこちで、グローバリゼーションの中で世界のいたるところに生まれている矛盾をそれぞれちょっとひねった仕方で映像化した作品が映し出されていました。
 映像作品はどれも重いテーマと優れた表現のものばかりで(あ、一つだけちょっとこれはなあ、と思ったのもありましたが)、全て最初から最後まで見たんですが、なにぶんあまりに共通の問題意識を強く持っていて、表現方法もそれぞれかなり似通っていたので、見る側からするといつも同じところに力が入ってる感じで、もうちょっとメリハリをつける構成にしてほしかったなという気はしました。
 というわけで、現代美術に慣れてない学生さんたちにはちょっとしんどいんじゃないかなと思ったんですが、意外としっかり見入ってくれていて、感想も上々で、これはうれしかったです。
 展示を見た後は、栄町商店街をQRコード求めてぶらぶら。ほとんどが店先にあるので、写真に写った昔のお店やおばさんのことを、当のお店のおじさんおばさんに聞いたりして、なかなかまったり楽しい時間が過ごせました。一通り見て回るともう6時前だったので、門司港駅前の喫茶店門司港名物焼きカレーをみんなで食べ、電車では商店街で発見した「うにまん」をみんなで試食、うにの香りと玉子餡の甘味を口いっぱいに含みながら小倉駅で解散と相成ったのでありました。


 栄町商店街。この通りとあと周辺のあちこちにQRコードが貼ってあります。



 こんなふうにケータイで読み取って出てきたURLにアクセスすると「玉子祭り」とかの写真が見られるわけです。今日は門司港と玉子の縁の深さについていろいろ玉子屋のおじさんに教えてもらいました。



 ここは有名かもしれないですけど。いつも「臨時休業中」の貼り紙がしてある平民食堂。初めて見たときから2年くらいたってますが、貼り紙が色あせてない気がするのはなぜでしょうか。



 僕のいるバージョン。



 今日の収穫の一つ。特に付け加えるべきことはありません。