宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今日は幼稚園の運動会

 でした。ええ、そりゃもちろんウチの子が通ってる幼稚園のですよ。
 今年ははるばる和歌山から僕の実家のばあちゃんが応援に来てくれたんですが、運動会で活躍した記憶など、幼稚園から高校までたどってもこれっぽっちも存在しないという両親の息子ですから、まあ、そこそこ楽しく過ごしてくれれば親としては十分と思ってました。
 去年もそうでしたが、楽しみ方はおおむね「あっはっは、ラジオ体操全然やる気ねえー」とか、「え?意外とそんなんできるんだ」みたいな感じになるわけです。去年は2人で走るかけっこで最後追い抜いて勝ったのが最大の見せ場でした。今年は男2人女2人の計4人で走るかけっこで2等と、まあなんとか面目は保った、みたいな感じで、見せ場はむしろ椅子を使った体操で、意外とちゃんとみんなとそろってポーズが決められた、ってとこでした。


 で、やあがんばったがんばった、みたいな感じで終わるのかと思いきや、予想外の盛り上がりがあったのです。
 ウチの幼稚園は、「順位はつけずにみんなが一等賞」みたいな欺瞞的なことはしないで、勝った負けたはちゃんと言うんですが、勝たなきゃダメって空気も別になく、また運動が苦手な子にも勝てるチャンスをということで、親子で全員参加の○×クイズがあるんですね。
 去年は、2問目で早くも敗れ去ったわが親子ですが、何と今年は優勝してしまったのでした。
 幼稚園や絵本にちなんだ問題は、基本的に親には分からないものばかりなのですが、7、8問くらいを、息子の堂々たる回答でクリア。すでに全体の5分の1くらいの人数になっています。で、次に出た問題、「この間みんなで作ったお月見団子に使った白玉粉は全部で43袋である」に、わが子の答えは「×」。「100袋くらいじゃない?」。うん、100袋はないだろうけど、確かに43袋は少ない気がする、と思いつつ、二人で「×」ゾーンへ移動し、ふと周りを見回すと、なんと「×」を選んだのはウチだけ。ほか全員「43袋である」の側にいるのです。
 やべえ、これはなんか、園児はみんな聞いてる話なんじゃ・・・、ウチのはときどき全然上の空で過ごしてるらしいからな・・・とか思ってたら、「○」ゾーンのあちらこちらから、「賭けたな」「賭けた・・・」というとうちゃんたちの低い声が聞こえてきます。このとき、園庭が暗転し、そこにいる人々がみな福本伸行の絵柄になっていたのはいうまでもありません。
 で、正解は、「×」。文句なしの優勝なのでありました。ちなみに使った白玉粉は49袋だったそうです。
 別に賞品とかはないんですが、紙で作ったレイを親子でかけてもらいました。それまでずっと競技の間やみんなで選手入場する時など、「何を皆そないテンションあがってんねん」的な不機嫌そうな顔してたんですが、以後、ずっと上機嫌だったのは言うまでもありません。


 写真は、園庭に掲げられた、園児一人ひとりが自分で絵を描いた旗の、ウチの子の分です。素朴な味わいですね。運動会の会場=万国旗、じゃなく、こういうのを手作りするのが、この幼稚園のいいところだと思います。今日は本当に楽しく過ごさせていただきました。