宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

卒業式


 でした。あいにくの天気でしたが、少なくとも僕は楽しく過ごせました。
 宮本ゼミ1期生の卒業ということで、みんなきれいなカッコしてくるだろうしってんで、久々にスーツでも着るかと思ったら、1年で10キロもやせたもんだから、2年以内に買ったやつは着れねえんでやんの。一番ぴったりなやつは8、9年くらい前のだから、黒の三つボタンでVゾーンが狭くてGLAYか!みたいなことになってて着れやしない。かろうじてアリかなみたいのにしたんですが、微妙に肩は落ちてるしズボンはゆるいし、忙しかったとは言えスーツくらい買いに行っときゃよかったなと反省しました。
 

 や、まあ、そんな話はどうでもいいんですよ。


 学科ごとに分かれての学位記授与式は、学科長の手作りお祝いムービーの上映というサプライズありで、全体の段取りはぐだぐだでしたが楽しかったです。そのあと、研究室にゼミ生が集まって写真撮ったりしたあと、今までの活動をまとめた写真アルバムとDVDとお花と、いつも足りなくなるマグカップの補充をいただきました。ご大層な「記念品」じゃないのが、なかなかわかってらっしゃるという感じでうれしかったです。で、それに対して普通に「ありがとう」っつって終わっちゃったんですが、後から「先生、泣くタイミングがなかったじゃないですか」と言われて、し、しまった、と思ったのでした。


 そっかぁ、泣くタイミングかぁ。ごめんね、空気読めなくて。


 なんか、大学だし、オレのゼミだし、いつものように研究室に何となく誰かが来ては帰っていく、みたいな軽い感じで終わるのがいいのかな、って気がしてました。自分の卒業の時も別にそんなんなかったしな。
 でも、みんなにとってはちゃんと締めくくりたい特別な2年間だったってことなんだろうな。それは、うれしいす。でも、何話せばよかったのか、よく分からないです。
 ていうか、非常勤時代から数えると10年も大学の教師をしてますが、僕にとって大学教員の何が「おいしい」かっていうと、日常的に、20歳前後の若い人の話が聞けることなんですよね。これってマンガとかサブカルの研究者としては、ほんとに貴重な経験で、僕みたいなキャラの人間と話そうと思うような若い人が、今何に興味があって、どういう時間の過ごし方をしてて、どんな話を人に聞いてもらいたいと思ってるか、みたいなことを実感として分かってるか分かってないかって、ものすごく重要なんですよね。
 てことで、今日何か話すとしたら、僕から何か最後にふさわしい「贈る言葉」(笑)なんてものはなくて、もっとみんなの話を聞きたかったです、忙しくてその時間があんまり取れなくてごめんね、ってくらいだったですね。なので、これからも、話をしに来たり、メールくれたり、マイミク申請したり(具体的)、して下さい。
 うん、そんな感じです。明日は、前半は親戚のお祝い事で京都へ、夕方トンボ帰りで小倉で打ち上げです。打ち上がります。