宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

井の頭池でチョコッとかいぼり隊

【6日の夜に書いています】


 井の頭公園井の頭池は現在3度目かのかいぼり中。2月4日から3月4日までの毎週日曜午前10時から12時前まで、かいぼり隊のお手伝いをする「チョコッとかいぼり隊」という体験イベントが実施されるということで、次男が行きたいというので三男も一緒に父子3人で参加してきました。


http://inokashirapark100.com/water_green/news/index.html 


 リンク先の説明だといまいちわからないかもですが、わりとガチでした(笑)。
 先着20名ということで、初日だし寒いし9時30分の受付開始に間に合えばいいかと思って行ったら、もうすでにギリギリでした。自分たちより前に申し込んでる人たちの住所を見ると三鷹市武蔵野市はほとんどいなくて、遠いところだと埼玉の戸田市の人とかもいて、池の水全部抜くブームと井の頭池知名度を思い知らされました。
 20名というのは子供たちの数で考えてくれているらしく、一緒に参加する保護者も合わせると40人くらいはいたような。
 装備もウチが一番軽い部類。僕はオクサンが買っといてくれた日本野鳥の会公認みたいな水が入らないように上を絞れるようになってる膝下までの長靴でしたが、次男三男は雨降りの日に履く脛の真ん中くらいまでの長靴の上のとこをビニールテープでぐるぐる巻いて水が入らないようにしただけ。服装は親子三人泥がついてもいいような服っていうだけ。あと僕と次男がゴム手袋、三男が軍手。
 でもほかのみなさんはしっかり長くて水が入らない長靴や、上下レインコートとか水のしみないオーバーオールとか、要は膝までは泥に浸かる前提、子供は転んでもオッケーな前提の装備でした。
 結果、まあ、実際足が沈むのは脛の真ん中くらいまで、足を取られて転ぶ人もほとんどおらず、でしたが、ウチの子たちの長靴の長さよりは上に泥や水がきちゃうので、ズボンは膝から下が真っ黒っていう状態。そこから上も泥ハネだらけでした。
 あ、ちなみに大人用の更衣室とかはありません。ヨドコウ物置みたいな荷物置き場があるので、子供はそこで着替えさせることも可能です。

 
 で、作業は、参加者を2班に分けて、二つの作業を1時間弱ずつ交代でやるという形。多分毎週同じというわけではないんでしょうけど、今回の二つの作業は(1)池底の泥をシャベルですくってバケツで運んで人工的に作った浅場に積む、(2)池底の泥に埋まったゴミを掘り出して拾い集める、です。 
 (1)の目的は井の頭池は池のヘリからすとんと深くなっていて、浅いところがあんまりないので、水が入ると底まで十分日光が届かない。ので人工的に日光が届きやすい浅場を作ってそこに在来種の水草が生えるよう、養分と埋まったまま眠った水草の種子を含んだ泥を浅場に積むという作業。
 これが普通に肉体労働で、ウチも含めて小1くらいの子供もたくさんいたんですが、普通に大人用のシャベルと鍬が配られ、どっちか使ってバケツに泥を入れてね、大人はバケツを運んでね、っていう作業。
 今回、次男は自分からめっちゃ行きたいって感じで来たんですが、三男は前の日の様子をオクサンから聞く限りたいして乗り気じゃなかったとのことだったので、これ大丈夫か嫌にならないかと思った…のは全くの杞憂。むしろでかいシャベルや鍬に一人前扱いされた感じがしたのか、次男に引けを取らない作業ぶり。二人がどんどんバケツに泥を入れてくれるので、おとうはせっせと運ぶ小一時間。
 これ、周りのほとんどの子たちもおんなじで、やっぱりこういう水を抜いた池の底に降りるという非日常感のある中で、大人と一緒になって子供扱いされずに仕事するのはむしろテンション上がるというか鼻息荒くなるというか誇らしいんでしょうね。みんなまわりから「すげーな」「すごいね」って言われながら夢中で作業してました。
 ウチの班は先に(1)をやったあと、(2)の方へ。池の底を歩いてゴミの多いエリアに移動して泥の中からゴミ発掘。ホームページ等の告知にはザリガニもいるかもって書いてありますが、多分めったにいないです、とのアナウンスがあったものの、先にやった班がスマホと1円玉3枚見つけたとか聞かされて、やっぱりテンション上がるキッズ。
 我々の班の子供たちもやっぱりスマホガラケーやモデルガンを見つけてテンション上がってました。大人より子供の方が目の位置が低いし先入観なく見てるからかよくいろんなもの見つけますよね。ウチの三男も靴を発掘して得意になってました。
 それにしてもほんと空き瓶とか空き袋とかいっぱい捨ててありますね。前回は何と戦前のビール瓶が無傷で出て来たそうで、そこまで行くとむしろ文化財発掘感ありますが、まあ、なるべくやめてほしいっすね。
 

 あと、(2)の作業終わって(1)のエリアに戻る時、「ここは底なし沼化してるので危ないですよ」と言われてたとこにハマっちゃった女性がいて(全体にその注意が行き渡ってなかった)、ほんとにあっという間に腰くらいまで行っちゃったんですが、ちょうど僕が近くを通る時だったので、連れの人っぽい男性と一緒に引っ張り上げるくだりもあったりして、なかなか仕事した感がありました(笑)。
 

 作業終了後は、全員集まって池の中で記念撮影。希望者は後日運営団体さんにメールでお願いすれば写真がもらえるとのこと。ウチもメールしなきゃ。
 自分でも写真撮りたくて防水のコンデジは持ってってたんですが、そもそもゴム手袋がどろんどろんでポケットから取り出すこともできないし、そもそもわざわざ手袋外して写真撮ってるような余裕もなく(親子で来てる人たちは大体お父さんかお母さんが池に降りずに残って撮影係をしてました)。上がって足と手洗って、燃え尽きた子供たちをスマホで撮っておかあちゃんとおばあちゃんに送っただけでした(笑)。


 そんな感じで、なかなか貴重な体験ができました。次男も三男も疲れたけどとっても楽しかったとのことでした。興味のある人はぜひぜひ。でも多分時期が後になるほど希望者増えるので、日にち的にも、当日行く時間的にも、早めがいいかと。