宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

完全制覇ツアーの二回目

 今日はスタンプラリー・コンプ&霊厳洞も行くぜツアーの2回目でした。この完全制覇ツアーはたぶんこれで終わりです。今回は、ミヤモゼミ昼間主コース(今年は夜間主学生のゼミもあるのです)4年生とまいります。
 で、また朝早くに出発したんですが、なんと九州自動車道の福岡−熊本間で事故による通行止めがあり、途中から一般道に下りたんですが、まあ動きゃしねえ。1時間くらいのろのろしてるうちに通行止めが解除になって高速道に復帰したものの、予定より1時間10分も遅れて、熊本近代文学館に到着。この時点で11時前ですよ。
 待っててくださった鶴本さんに大急ぎで「それからの武蔵」展の開設をしていただいて、滞在わずか15分あまりで文学館を出ます。
 乗ろうと思っていた市電にタッチの差で乗り遅れたり、前回より時間帯が後ろにずれてる分、道の込み具合も増していて、少しずつ前回より所要時間が長くなる罠にはまり、島田美術館に着いたのは12時10分ごろ。
 今度は滞在25分ほどで島田美術館を出ます。それでもここの庭は癒されるぅ、ということで、スタンプラリーの台紙を持って記念撮影。なんてさわやかな空間なんでしょう。



 さすがにここでは「クローズZERO」のイメージで、とか言い出す人はいませんでした。
 交通センターに戻るともう12時55分。岩戸観音入口行のバスは、13時10分発。交通センターでラーメン食べる予定はあえなくキャンセルし、ファミマでおにぎりなど買ってバスに乗り込み、車中で昼食となりました。
 ここで、ようやく当初の予定通りのタイムスケジュールに追い付いたわけですが、意外にもここからは、今までで一番恵まれていて、バスも今までより10分ほど早く岩戸観音入口に着き、霊厳洞でも、お年寄りの観光バスや高校の総合学習などに遭遇することもなく、ゆったり過ごすことがで
きました。
 しかも、霊厳洞に向かって坂道をのぼっていると空にこんなのが。



 雲が虹色に輝いてたんですよ。カメラ出すのが遅れたんで、この写真だといまいち分かりにくいですが、最初、学生が気づいた時は、もっとはっきり虹色だったんです。こんなのは、初めて見ました。
 下山してCAMKでの井上雄彦展見学も、比較的空いていて見やすい状態(といっても人数制限いっぱいの状態を見慣れてしまったからというのもありますが)で堪能できました。
 土曜日に伊藤比呂美さんの講演で話した僕の仮説(ってほどのもんでもないですが)を、よりしっかりしたものにしてくれる表現にも気づけたのでよかったです。ただ、これも含めて話すと、完全に「最後のマンガ展」論になってしまって、今回の講演の趣旨からずれてしまうので、土曜日の講演では、「最後のマンガ展」の内容には一切触れないようにします。来年の「仙台版」まで終わって、内容について論じることが解禁になるまで、活字になるような場では話さないことにします。
 いやー、今日は最初どうなることかと思ったけど、天気もそれほど暑すぎず、虹なんかも見られたし、よかったよかった、じゃあ、最後orangeへ夕ご飯行こうか、と思ったら、なんと就職活動等で多忙な4年生諸君は全員、夕食取らずにこのまま高速バスに乗るというではありませんか。
 もともと4,5人からそう聞いていたので、ちょうどorangeに行きやすい人数になるね、とか思ってたんですが、まさかの展開に軽く衝撃を受けつつ、ま、しょうがないや、現地集合現地解散でおなじみの自由なゼミやしね、とか思いつつ、みんなと別れます。
 というわけで、夕食は、前々から気になりつつ、食べる機会を逃し続けてきた、熊本名物の太平燕タイピーエン)をいただくことに。長崎ちゃんぽんのようにお野菜や豚肉や揚げ卵などがたっぷり乗ったスープに、麺は春雨という取り合わせで、おいしゅうございました。