宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今年は

 去年、一昨年と違って、精神的・心理的にきつい一年で、疲弊とか消沈とか衰弱とか、そういう言葉が自分の心身にひたひたと浸み込んできている感じがして辛かったです。
 勤務先の改革の一番大きな動きのあった去年と一昨年は、肉体的・時間的にはめちゃめちゃきつかったですけど、少なくとも大学内での仕事に関して、自分が具体的に何をやったかをはっきり言える働きはできてました。
 ですが、今年は教務部委員から解放されて少しは研究にも復帰できると思ってた矢先に大阪府立国際児童文学館の問題が起こり、そのあとも、ここでは書けない非常に大きなストレスが持続したこともあり、いろいろと、努力がほとんど何の実りももたらさないどころか、かえって悪い結果につながるような、自分の無力さを思い知らされ続ける状態が続き、かなりヤバかったです。
 この2学期には、それがとうとう、今までそこだけはほぼ絶対の自信を持っていた講義(ゼミではなく。ゼミ運営は実はむしろ下手だとずっと思い続けてます)にまで、影響が及んできてしまい、1学期までと比べて如実に、学生に「届いている」感じがしなくなってしまいました。これは本当にこたえました。というか今でもこたえています。
 そんな1年でしたが、ここでは書けない非常に大きなストレスについては、一応、ほんの少しですが努力が意味をなした形で、この年末に一段落し、棚上げしていた、一つ一つは小さいものの、積もり積もって負担になっていた懸案も、だいぶ片付けたり目途をつけたり取り組む意欲が回復したりしてきたので、今日の大みそかは、割と穏やかな気持ちで過ごすことができています。
 来年の春には、九州で暮らす最後の年度を迎えます。明日からの1年3か月、悔いの残らないように過ごせるようにしたい。実はまだ、そのためにどういう過ごし方をすればいいのかきっちりイメージしきれていないのですが、要は気持ちの問題なので、そこをどうにかしたいと思っています。ってめちゃめちゃ漠然としてますが、本当に切実にそう思っているので、自分の持っているものを使いつくすつもりで行きたいと思います。
 さしあたりはしかし、元気を取り戻すために、いろんなことを避けたり控えたりせざるをえないなと思っています。研究系のお仕事の依頼は、北九州市漫画ミュージアムに関わることと今の連載以外は、原則的にすべてお断りするつもりです。このブログもさらにトマトさんブログ化が深まるかもしれませんし、そもそも変に心を乱されないために、ネット上の言葉をあまり見ないようにしていくような気がしています。ミクシィも含めて。現にここ数カ月はそうなっていますし。
 春以降ずっときつかった分、12月の落ち込みは去年ほどではなく、むしろ回復の兆しも見える感じでした。この状態でさらに12月落ち込むようなら、俺この先だいぶヤバいなと思っていたので、そこを自分である程度コントロールして保てたのは大きかったです。
 とりあえず、年明けはまずゼミ生たちの卒論指導を頑張って、いいスタートを切りたいと思っています。幸い、読み応え十分の力作が沢山出来上がりつつあるので、ラストスパートでの伴走だけしっかりしてあげれば、彼ら自身の最大限の力を見せてくれると思いますので、むしろそこからこちらが力をもらえればと思っています。
 なんだかぐだぐだとイタい感じのものを書いてしまいましたが、生暖かくチラ見しといてもらう程度で結構ですので。
 たぶん、例年お出ししている年賀メールも今年は書きませんので、一年のご報告代わりに。
 みなさま、よいお年をお迎えください。