宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

九博で夏目さん

hrhtm19702008-04-07

 なんか、最近0時前後の更新が続いてるもんだからややこしくなってますが、ついさっきまで「今日」だった4月6日(日)の話です。
 太宰府九州国立博物館へゼミ生たちと出かけ、夏目房之介さんの講演「絵巻物の面白さと読み方」を聞き、「国宝 大絵巻展」を見て、福岡で夏目さんと懇親会をさせてもらいました。
 講演の方は、幅の広ーい聴衆を相手に、さすがだなあと思わせる緩急をつけた語り口で、内容的にも、絵巻物の中の視線誘導を絵の中に引かれたさまざまな斜線との関わりで解く、なかなか高度なものだったと思います。夏目さんのブログでもちらりと予告されていた、現代日本を代表するあのマンガ家のあの作品を、当人の承諾を得て夏目さんが絵巻物状にレイアウトしなおしたものが見られたのもうれしかったです。
 展示も本当に充実していて、夏目さんの話を聞いた後で見る分、より注意深く「読めた」気がします。
 福岡に戻っての懇親会では、13人もいたゼミ生と均等に話すために、夏目さん自身が何度も席を移動して下さり、いったいどっちが接待してんだという状態で、恐縮至極でした。ほんっとすいません、そしてありがとうございました!