宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

そんなシンクロあんのか

 今週末は休めないので週明けの火曜日に七五三参りに行くことにして、今日は学校に来てるわけですが、さっきメールボックスを見に行ったところ、冊子小包が二つ。
 片や青弓社、片や集英社。開けてみると、次の2冊が。

テレビだョ!全員集合―自作自演の1970年代

テレビだョ!全員集合―自作自演の1970年代

カトちゃんケンちゃん 1 (マーガレットコミックス)

カトちゃんケンちゃん 1 (マーガレットコミックス)


 何このドリフつながり。


 上は、前からその活動を漏れ聞いていた研究会「テレビ文化のメディア史的考察」の成果。執筆者の一人、「マンガの居場所」メンバーの瓜生吉則さんからのご恵投でした。去年北九大に来ていただいた高野光平さんも書かれています。それまで「「テレビの外部」を映していたテレビがテレビ自身を自作自演するようになった」「テレビ史の転換点」として70年代を捉える、ということのようです。僕もちょうど70年生まれなんで、ぱらぱら見ただけで、やばい、読みだすとやめられなくなる、って感じの内容です。瓜生さんは「「女子アナ」以前」、高野さんは「テレビと大晦日」。さすがに二人ともいいとこ突いてきますね。時間ができたら(っていつだ)楽しみに読ませていただきます!
 で、下は毎年「りぼん」編集部の見学でお世話になっている、現「マーガレット」編集の冨重さんから、ご自身の担当作のご恵投でした。今年の夏のゼミ旅行で今のお仕事についてうかがった際、元りぼん読者の学生たちに知名度が高かった田辺さんの「マーガレット」での初単行本を皆さんでお楽しみください、とのことでお送りいただいたのでした。ありがとうございます!
 マリアちゃんの飼い猫で近所の番長ケンちゃんと、新たにやってきたカトリーヌちゃん(転じてカトちゃん)の猫マンガです。「ホワッツマイケル」以来、膨大な数が生み出されているはずのおもしろ猫マンガにはほとんど触れずにきているため、この作品が猫マンガとしてどの程度の水準なのかわからないのですが、そういう人間が単にマンガとして読む限り、楽しいですよ。思ったほど頻繁にではなく、むしろ意外なまでに控え目に折り込まれるドリフネタも、その世代の人間としてはいい湯加減でありました(ってマンガは読んじゃってるのでした)。