宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今日の寝る前の本

 幼稚園で借りてきたもう1冊。

ちょう (みるずかん・かんじるずかん―金の本)

ちょう (みるずかん・かんじるずかん―金の本)

 「みるずかん かんじるずかん」というシリーズの1冊みたいです。これは、よくできてるなあと思いました。
 まず最初の見開き2ページに、等間隔で8×4の32種のチョウの卵が並べて描かれていて、その上に、「これは みんな、ちょうのたまごです。」とあり、図鑑だけど、お話のある絵本、という形式で進みます。
 おっ、と思ったのは、次のページもさらに別の32種のチョウの卵が並んでいて、「このたまごから、すぐに せいちゅうに なるわけではありません。」と続くことです。
 で、その次もまた32種並んでるんではなくて、今度は見開き2ページ使ってカラスアゲハの卵から終齢幼虫までの変態が横一列5つの絵で段階的に描かれていて、「たまごから ちいさな ようちゅうが でてきました。そして かわをぬいで、ぐんぐん おおきくなります。」と来ます。
 あとはこの、64種のチョウの各段階の絵(4ページ)+カラスアゲハの変態(2ページ)の繰り返しで、最後はたっぷり12ページ使って64種のチョウの成虫の絵(姿がはっきり違うものはオス、メスそれぞれ)を見せてくれます。
 各ページ、上に大きなゴシック体で「これは みんな、ちょうのたまごです。」などの語りがあるだけでなく、ページの下にはごく小さな明朝体で、64種全てについての産卵時期や生息地、変態の過程の詳細な解説などが脚注としてついているので、子供の興味に応じて親が詳しく教えられるようにもなってます。
 本文全31ページ。シンプルだけどよく考えられたつくりだなあと思いました。