宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今日の寝る前の本

 こないだ帰省した時に、僕の実家にあった僕の弟の「ノンタン」シリーズを何冊も借りてきているのですが、今日はそのうちの1冊。

 「ノンタン」シリーズについては、以前、たまたま薬局にあったのを読んだ時に、いろいろぐねぐね書きましたので、ご参照ください。

http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/20061021/1161445907

 今日のこれは、特別大げさな表現にもなってないし、これといった教訓もなく、ボールがどんどんどんどん転がっていく先に、うさぎがにんじん畑で働いてたり、川べりにやたら色んな動物がいろんなことをしていたり、地面の下にネズミの町があって、ネズミの家やそれぞれの部屋だけでなく公園や幼稚園まである様子が延々書かれていたり、微妙なトリップ感覚の味わえる作品になってます。本の見返し部分には本編と何の関係もない迷路が見開き1面使って描かれてあって、それもうれしくて今日はこれをチョイスした次第。
 前に紹介した「がんばるもん」の変に過激な描写は、もしかして最近の作品だからなのかな。「がんばるもん」は98年で、「ボールまてまてまて」は82年かあ。でも同じく前に紹介した「ぶらんこのせて」は76年だけど教訓臭ははっきりしてたな。教訓性は最初から、描写の過激化は時代を追って、みたいなことでしょうか。とはいえ、通して調べようという気まではないんですが。