宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

まずは「おいでよ!絵本ミュージアム」展

 日本の代表的な絵本出版社である福音館書店の月刊絵本『こどものとも』の50周年展を中に組み込みつつ、現代美術を扱う美術館ならではの、「絵本的な世界」を空間的に展開した展示が工夫されていて、子供は2時間でも3時間でも楽しんでいられる空間になってました。デフォルメされたでっかいアリの立体作品(もちろんさわっていいことになってます)の横に、アリがこの大きさならこれはこんなにでっかいしこれもこんなにでっかい、みたいなモノがあったり、見る位置と角度でいろんな絵や文字が見えてくる立体作品があったり。
 もちろん、ぐりとぐらのたまごの車(乗っていい!)の再現とか、「はじめてのおつかい」の「筒井商店」の再現とかもあって、館内写真撮影可なんで、ちびっ子だけでなく、とうちゃんかあちゃんじいちゃんばあちゃんのテンションもあがってました。
 アジア美術館のサイトでの告知がいまいち詳しくなかったので、正直あんまり期待してなかったんですが、すごいよかったです。
 ていうかですね!そんなちょっと余裕な紹介の文章を考えたりしながら見てたら、不意撃ちですよ不意撃ち。このブログの「今日の寝る前の本」で何度もリスペクトを表明してきている山本忠敬の仕事机がああああ。



 『こどものとも』と言えばいくらでも子供がキャーってなる作家がいるわけで、そこで山本忠敬の仕事机が待ち構えているとは思いませんでした。めちゃめちゃ使い込んだ鉛筆削り器とか、それで削ったっぽいちびちびの色鉛筆とか、もうやばいやばい。『しょうぼうじどうしゃじぷた』もここで描いたん?なあ『じぷた』も?って誰かに念を押したかったです。