宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

いい展示ができました!

 大阪府立国際児童文学館での「再発見!「講談社の絵本」の漫画世界」展、休館日を利用しての展示作業に行ってきました。
 今回、展示に添えられた解説キャプションと、今、なぜ「講談社の絵本」なのか、漫画史の中での「講談社の絵本」についての概略的な解説文をまとめたかんたんなパンフレット(300円です)を作ったのですが、その最終的な校正と、実際に展示スペースに物を並べる作業を、担当者のSさんKさんにも手伝ってもらいながら、やりました。
 今回、ほんとに小規模な展示で展示そのものもパンフの方も、手作り感満載なんですが、結構いい感じに仕上がったと思います。ていうか、最初の1時間半ほどは一人で黙々と、残り1時間半ほどはSさんKさんにも手伝ってもらいながら、ケースに物を並べたりパネルをボードに貼ったりする作業をしてたんですが、以前ケースの寸法測ってこう並べようとプランを立てたときに思ってた通りには、うまくいかないとこが出てきたので、ああでもないこうでもないってやりながら並べ方を調整していると、自分が面白いと思ったものをある空間の中でどう「見せる」かという工夫の作業が、ほんとに自分は好きなんだなと再認識した次第です。
 久しぶりに3時間あまり休憩なしで狭い展示ケースの中にもぐったり、立ちっぱなしで両面テープ貼ったりしたので、疲れはしましたが、これはやっぱり楽しい。
 「ニュースの誕生」展「占領下の子ども文化」展「新聞漫画の眼」展と、3つの、規模も運営方法も自分の関わり方も違う三つの展覧会に、それぞれ3ヶ月以上全力投球した経験からすると、全然今回のは軽い作業だったんですが、それでもやっぱり、なんかうれしいもんですね。



 館に入って右手のこども室の入り口のところに展示スペースがあります。



 これは向かい側、2階の研究用の閲覧室に上がる階段の下のとこです。この向かい合わせの二つのコーナーだけなんですが、意外とたくさんモノは並べられるものです。



 うわー、なんか楽しそうだけど、全然ちゃんと画面が見えませんね。ぜひ館に足を運んでご自分の眼でご覧になってくださいませ。



 パネルも自分で貼りましたよー。
 入館無料、太陽の塔の背中を見ながら閲覧室で資料が見られる素敵なアーカイブです。夏休みを利用してぜひ一度足を運んでみてください。また、丸山昭さんとの公開対談も、ぜひどうぞ。
 大阪府立国際児童文学館のウェブサイトはこちらです。
 http://www.iiclo.or.jp/