宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

火曜は4年ゼミ、水曜は比較文化入門

 「入門」は毎週学科の先生が入れ替わりで自分の専門分野への入門的な講義をするのの、僕の番でした。「ちゃお」「なかよし」「りぼん」のふろくの話から、マンガへの読者論・受容論的アプローチを、それから夏目房之介さんと大塚英志さんの議論を紹介しつつの、戦後マンガ史における「成長(の困難)」という主題と表現の関わりの話から、マンガへの表現論・作品論的アプローチを、それぞれ簡単にご紹介しました。
 2時限に昼間主の学生向け、6時限に夜間主の学生向けに、同じ内容で話すのですが、2時限のほうは、1回だけどどういう「招待」をするか、明け方まで悩んでしまったために、若干消化不良な感じで話してしまい、不完全燃焼でした。とりあえず、今の少女誌のふろくと過去1967年までの「なかよし」「りぼん」のふろくの変遷を10年ごとにさかのぼってたどっていく、というのでつかみ的にはよかったんですが、あまりに素材のインパクトで学生さんたちを刺激してしまったためか、別の話題に行っても私語が収まらず、もう1年以上ぶりくらいに私語の注意をしてしまったのでした。注意しないと黙らせられない、というのは講義に命かけてる人間としてはほんとに屈辱的なことなので、終わった後かなり凹んでしまったんですが、あとで学生さんから面白かったですというメールをもらったのでかなり癒されました。
 授業終了後は、昼休みなんで学食で今講義を聞いてた学生さんたちと話したりしたかったんですが、会議が入っていたので、泣く泣く昼飯抜きでそのまま会議へ。二つ続いた会議の後、昼飯にありついたのは午後3時、その後教務関係の雑務をこなして、今度は夕飯抜きで6時限、という久々の超ハードスケジュールの一日でした。あ、6時限の方は2回目なんで、いい感じに話せて、まあ、まずまずでしたよ。