宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

「日本の大衆文化論」2回目

 今回はコーディネータの馬場先生が、「文化」および「大衆」概念について、辞書的定義とその学問的な用法を説明した上で、近代における大衆および大衆文化成立の背景・条件を、学生さんへの質問を交えつつ講義する・・・予定だったんですが、予定してた話題の多分半分も消化しないうちに1時間半が経過したのでした。
 といってももちろん馬場先生の講義プランがいい加減だったわけではありません。竹川先生が、そして重信先生が、昨日の僕と馬場先生の打ち合わせの際の想像をはるかに超えて、つっこむつっこむ。学生さんの発言に、そしてさらに馬場先生の話に、学生に混じって座っている両先生が、「ちょっといいですか」とか「しつもーん」とか言ってどんどん割って入り、違う切り口を出されます。もちろん無意味な茶々を入れてるわけではないので、馬場先生も受けて立ちます。そうこうするうち時間は過ぎる。頃合を見計らって大教室の一番後ろに立ってる僕が強引にまとめに入り、馬場先生が次の話題に移り、また学生さんに質問を投げかけ…といった感じで、あっという間に、大学講義史上類を見ない4チャンネルサラウンド講義は、チャイムの時間を迎えたのでした。
 いやでも、これは、なんちゅうか、リハーサルなしで舞台に上がり、お客さんの前でジャムセッションをしてるようなもので、誰がいつ何を言い出すか、学生さんだけでなく教師同士も分かってないですから、緊張はするけどノリが合って来た時には、すごい気持ちいい。今日は自ら手を挙げて発言してくれる学生さんも出てきたので、いっそう面白くなってきました。しかし、この調子で毎回続けていくとなると、自分がメインで話すとき、すげープレッシャーだよな。ちゃんと準備しよ。