宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

まず全体的なことを言いますと、

やっぱこの特集すごいっすわ。どれもこれも、今後何らかの形で後続のマンガ論によって参照されることになるだろうと思われる水準です。伊藤剛さんが座談会やインタビューで何度も登場することから、一見「テヅカ・イズ・デッド」特集のようでありながら、個々の書き物はそれぞれ独自の文脈を生み出しうる自立した力を持っていますし、それでいてなお、「テヅカ・イズ・デッド」のような著作が出る状況に今日のマンガ論があることを、それぞれの仕方でしっかり受け止めた緊張感を持っていると思います。