宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

第1回明治大学国際日本学部ゼミナール大会

 というのが今日の朝9時半から夕方16時まで、開かれました。
 国際日本学部の各ゼミが、3人以上5人以内(だったかな)のグループで自分たちの研究成果を発表し合う、コンペティションです。
 主催は各ゼミ代表の学生たちで作るゼミナール協議会。スポーツ大会や、就職活動イベントなどもやっています。活動内容等については、ゼミ協ホームページとツイッターをどうぞ。


http://www.kisc.meiji.ac.jp/~gjs_semi/
http://twitter.com/#!/gjs_seminar


 明大のほかの学部でもこうしたプレゼン大会はやってるんですが、国際日本学部では1期生が4年生になった今年、初めて実施されることになったわけです。
 人数の決められたグループ発表のみ、ということもあってか、残念ながら全てのゼミが参加したわけではなく、我がミヤモトゼミも個人発表中心なので、参加せずでしたが、上のホームページにもあるように多くのゼミが参加し、教員も審査員として5名参加してアツいプレゼンバトルが繰り広げられたわけです。
 最初は、初めての試みで学生が企画・運営だから進行もぐだぐだかもしんないし、各ゼミの発表のレベルもまちまちだろうし、テーマもばらばらなのは分かってるし、9時半から16時って長丁場だし、居眠りしない自信ないなーとか思ってたんですが、いや、失礼しました。これ、ほんとに思った以上にいいイベントでした。
 国際日本学部は、先生方の専門の多様性がウリの学部な分、お互い何やってるか、学生も教員もよく分かってなかったりするわけですが、少なくとも今日参加したゼミ同士・教員同士はそれが具体的に見えて、すごく刺激になったと思います。単純に楽しかった。


 ま、確かに自分たちの研究成果・仮説と、先行研究や通説・俗説との違いを明確にする意識が浸透してない発表が多かったりしたので、講評では、われわれ教員は色々言いましたが、そもそもわざわざよそのゼミの学生・先生の前に出て発表してるだけで十分称賛に値するわけで、そのことは踏まえた上で、より説得力のあるプレゼンテーションにするにはという観点で、みんなアドバイスしてたと思います。
 審査員も、ちゃんと専門がバラけるようにしてたけど、やはり学問・研究として説得力を持たせる上で基本的な条件というのは、経済学の先生でも、英語教育のスペシャリストでも、「サブカルの教授(笑)」でも、共通したものはあるんだ、っていうのもある程度学生たちには伝わったんじゃないかと思います。
 その上で、先生方それぞれ得意分野を活かした指摘をされてて、僕自身勉強になりました。


 結果としては、発表の内容、プレゼンテーションの技術、ともに圧倒的なクオリティを見せた森川嘉一郎ゼミが、文句なしの第1位になり、3年ゼミから3チームも出してきて、全て英語で発表して見せた尾関直子ゼミのうち2チームが2位と3位に、広告産業論の野村ゼミが4位となりました(4位までが入賞)。
 森川ゼミは、基本的に個人個人で研究成果を本にしてコミケで売るということをやっていると聞いてたので、どうするのかなと思ってたら、その個人個人の研究成果から共通の要素・問題意識を取りだして、3人のグループを組んで、秋葉原に茶道とメイド喫茶を組み合わせたお店を出してみる、という実践・実験をし、そこまでのプロセス、そして出店から得た知見をまとめる、というものでした。
 このお店について詳しくは、ホームページがあるのでどうぞ。


http://ichigoichiecafe.jimdo.com/


 入賞しなかったゼミも、とにかく出てくれたこと自体がよかったと思います。それぞれ光るものはちゃんとあったので。
 ともあれ、企画・運営に携わったゼミ協メンバーのみなさん、発表したみなさん、お疲れ様でしたー!