宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

今日は浮世絵展をはしご

 してきました。午前中会議ののち、まともに昼飯も食わずに渋谷にダッシュ
 たばこと塩の博物館でやってる「役者に首ったけ!」展と、山種美術館でやってる「ボストン美術館 浮世絵名品展」です。
 「役者に首ったけ!」は学芸員さんの工夫と丁寧な解説で、江戸の歌舞伎・役者文化には詳しくない僕には、すごく面白かったです。たばこと塩は、江戸文化関係の企画展を年に一回くらいやってるので、東京にいた時はよく行ってたんですが、久しぶりに行ったら常設展もリニューアルされてて、日本におけるたばこ文化史がたどれる2階の展示も、江戸時代と1970年代のタバコ屋の再現があったり、ステキデザインの記念たばこがたくさん見られて楽しかったです。
 「ボストン美術館」の方は、清長、歌麿写楽の、まさに「名品」をそろえたラインナップで眼福でしたが、予想以上の大混雑。入場も15分くらい待ち、入場してからも、とにかく人口密度が高くてゆっくり一点一点見られる状況じゃなかったのが、ちょっとしんどかったです。点数の多さの割に会場が狭いんですよね。オーソドックスな展示で、解説も丁寧だと思いましたが、正直、僕には「役者に」の方が面白かったです。
 ちなみに入場料も、山種の1300円に対して、たばこと塩は驚きの100円。ま、JTがやってて入場料収入でどうこうする気がなく、昔っからこうなんですけど、極めてゆったり見られることも含めて、なんとなくたばこと塩の方が印象よかったです。別に山種が悪いわけじゃないんですけどね。
 しかし、広尾と恵比寿の間の結構不便なとこで、平日の昼間にこの人出ってことは、東京国立博物館でやる「写楽」展はいったいどんなことになるのか、見に行く気が失せるレベルです。でも行きますけど。


 
 たばこと塩の時点では全員そろってなかったので、山種の前で撮った写真を。山種は建物もモダンで、でっかいバナーがなく、絵的に地味になるので、何とかポスターと「山種美術館」の文字を入れようと思ったんですが、今見たら、ちょうど出てきたお客さんで「山種美術館」の文字が隠れちゃってますね。「山」の字の縦棒が2本しか。
 今日は参加人数も少なめだったので、軽くカフェメシで済ませて、解散と相成りました。