宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

『Comi9!』2号できましたー!

 8月23日は日帰りで北九州でした。
 (仮称)北九州市漫画ミュージアムがいよいよ本格的に設計に入るということで、改めて幅広く市民のみなさんの意見を取り入れようと、「(仮称)北九州市漫画ミュージアムサポーターミーティング」が開かれ、僕も呼んでもらったからです。
 6名の市議会議員さんほか、20名を越えるみなさんから様々な熱い意見が出されたこのミーティングの内容については、また後日、ご紹介しようと思いますが、今日はとりあえず、ちょうどこの日出来上がってきたのでミーティングでお配りした『Comi9!』の2号のご紹介をしておきます。

 
 置いてる机の色味の悪さも相まって、夏らしさゼロになっちゃってますが、表紙が冬景色なのは、今号のコンテンツが今年の1月から2月にかけての話題に集中しているからであります。
 ということで、以下目次です。 

鈴木先生』の作り方〜武富健治先生特別講義〜…01
京都・大阪まんがツアー           …06
銀河鉄道が北九州を走る           …10
k.m.p.インフォメーション          …12

 1月末の僕の授業に武富健治さんをお招きしての特別講義の詳細なレポートが目玉です。武富さんには記事内容の確認など、お忙しい中ご協力いただきました。ありがとうございました。
 「京都・大阪まんがツアー」は、2月にk.m.p.のみんなと一緒に行った「井上雄彦最後のマンガ展 重版[大阪版]」と、京都国際マンガミュージアムのレポート、「銀河鉄道が北九州を走る」は、北九州モノレールが999のラッピングモノレールを走らせていることについての取材記事です。
 表紙の絵は、最初の二つのコンテンツに絡めたものになってるわけですね。
 快くこうしたパロディを許して下さった武富さんには改めて感謝であります。


 また、京都国際マンガミュージアムの見学では、研究員の表智之さんにご丁寧に対応していただきました。
 この後、春に館内が一部リニューアルされてるんですが、僕のミスでその告知を入れるよう指示するのを忘れてしまい、情報が2月時点でのものになっていることをお詫びします。
 レポートの中心は館の活動のあり方についてなので、その点では現状と大きく異なるところはないと思いますが、この見学のときには廊下が開放されていた地下の収蔵庫は、春から入れなくなっていますし、特別展用の展示スペースだったところは現在はメインの常設展のスペースになっています。
 お詫びして訂正いたします。


 今号は、高橋留美子展の関連イベントの報告がほとんどだった前号に比べて、記事のバリエーションが出て、より雑誌らしく仕上がっています。モノレールの取材やインフォメーションページの記事などは、完全に学生の自主企画なので、普通に感心してしまいました。
 また、春から僕が明治に移ってしまったため、今号の編集・DTP作業は、ほんとにほとんど学生だけで行なわれたことも特筆すべきかと思います。
 前号の場合、僕は何もしないなりに、とりあえずそばにいたので、向こうが何か聞きたいときには、随時相談に乗れていたわけですが、今号はもう各ページの版面ができたところで初めて見せてもらった次第で、そこから武富先生に見てもらう仲介や、文章表現のチェックや、データの不備の確認、細かいレイアウトの手直しなどはしましたが、基本的にはほんとに一から学生たちがやった形です。
 しかも、今学期のk.m.p.はこの2号の編集と並行して、明後日行われる北九州市の子ども文化フェスタの企画の一つである子どもまんが教室の企画と準備も、市の文化振興課の学芸員の柴田さんといっしょにやっていたので、改めて学生たちのポテンシャルの高さを認識させられました。
 春から新しいメンバーもたくさん入ってくれているようで、明後日みんなの活躍ぶりを見ることができるのを楽しみにしています。


 市役所を通じての、市内の図書館と文化施設での配布がそろそろ始まると思いますし、もちろん北九大内にも置いてあります。
 これほんとに、こんなのがミュージアムができる前からあるってすごいことじゃないのかなと思っていますので、ぜひ多くの方に手に取っていただければと思います。


 さーて、明日は午前中に明治のオープンキャンパスで模擬授業、午後は会議で、その後夜の便で北九州に移動、明後日子どもまんが教室を見させてもらって、打ち上げしてから、土曜日に東京に戻ります。