宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

その後、と、上の子の立ち合いについて


【12日の0時台に追記しています】


 初うんちは夕方5時まで出ませんでした。オクサンからのメールによると、夜9時時点ではまだ出てない模様でした。
 ま、考えたら初うんちは今までも生まれてから12時間以上は経って出てた気がしますが、にしても結構遅い気が。どんだけため込む気なのか。


 ま、そんなうんち話はさておき。
 今回は、上の子が立ち会いたいと前から言っていて、ほんとにほぼ一部始終、立ち会えたわけですが、本人の予想以上に痛そうにしているかあちゃんとか、分娩室の床に落ちている血とか、絶叫するかあちゃんとか、赤子が頭だけ出た状態からもうひと踏ん張りで全身出てくるまでの様子とか、思った以上に長いへその緒とか、しわっしわの赤子が、それでもかあちゃんの胸に乗っけてもらうと思った以上にかわいいこととか、思った以上にでかい胎盤とか、いろいろ目の当たりにしたことを、全て肯定的に受け入れられたようで、何よりでした。


 何せ科学する心が旺盛な人なので、お医者さんと助産師さんが真剣な様子でかあちゃん股間の向こうに立って何かやっていて、かあちゃんは絶叫していても、「今、頑張れって言った方がいいの?」「痛い?どれくらい痛い?」「あの機械から聞こえてるドキドキは赤ちゃんの?」「血、出てるの?どっから出てるの?」「あと何分くらいで生まれる?」「骨盤が開くんでしょ?」「どっかさすった方がいいとこはないの?」「何あの長い管みたいなのは?」「え!?へその緒?あんなに長いの?」「切って痛くないの?」「なんでこんなに手がしわしわなの?」「あ、羊水につかってたからかー!」「背中に青あざあるよ!出てくるとき怪我した?」「あ、蒙古斑かー。黄色人種にはあるんだよね!」「何センチ裂けちゃったの?」「縫うってどこを?どうやって縫うの?」等々等々、気になることはどんどん質問せずにはいられない、というか頭の中でいったん止める余裕なく、浮かんだことは全部口に出る興奮状態、みたいな感じで、かわいかったです。助産師さんにも結構ウケてました。


 6時半ごろタクシーで家を出て、7時前ごろ病院についたので、夕食はまだだったため、とりあえずかあちゃんよもぎ蒸しなどしている間に、近所の某チェーン店のお惣菜&弁当屋さんに買いに出たんですが、買いに行っている間に生まれないのか大丈夫なのかとかめちゃめちゃ心配して、普段なら歩けないだの何だの言う距離を、「緊張度100パーセントだよー」とか「あー、そわそわするー!」とか言いながら、ずっと小走りで往復してんのもかわいかったんですが、分娩室に入ってかあちゃんが絶叫し始めて、お医者さんが、もうほんとに産むための指示をし始めてるときに、時計の針が9時を回ってるのを見て、「ちょっと、あの、今、さっき残したお弁当食べてきていい?」って言い出したのは、吹き出しそうになりました。
 あまりにテンパって、食べなきゃもたないと思ったのか、なんだかよくわかりませんが、それこそその間に生まれるよ!ってタイミングだったので、かあちゃんもいきみながらも、なんで今だよ!と内心ツッコんでたそうです。


 ともあれ、そういう質問の間は、一生懸命、大きすぎない声で「がんばれー」「がんばれー」言いながら、見られる限りのものを見て、自分なりに一生懸命かあちゃんを助けたり応援したりしようとしてて、それはかあちゃんにとってもすごくよかったようでした。もちろん、とうちゃん的にも、いいもの見させてもらいましたという感じで、よかったです。


 出産が終わって落ち着いた後も、赤子の手やほっぺたを触ってみて「やわらかーい!」言ったり、おっぱいくわえてる様子を「かわいーい!」言ったりして堪能した後、病院を出て寝に帰る時も、「ほやほや度1万パーセントだったねー」とかよくわからない計測値をはじき出しつつ、余韻を楽しんでました。


 ま、どのみちこの赤ちゃんが大きくなったら喧嘩はするだろうし、かあちゃんにも引き続き、いっぱい駄々こねたり、怒らせたりするんでしょうけど、でもまあ、何かは残るだろうと思うので、立ち会える日の起きてられる時間に生まれてくれたのは、ほんとによかったです。


 ということで、とりあえず、今回の出産ではこの件を、書きとめておきたいと思った次第。下の子(って言い方変えないといけないんですが)についても、書きたいことはあるものの、それはまた別に機会に書ければ、ということで。