宮本大人のミヤモメモ(続)

漫画史研究者の日常雑記。はてなダイアリーのサービス停止に伴いこちらに移転。はてなダイアリーでのエントリもそのまま残っています。

柳川よかったー

 全国的には大荒れだったみたいですが、九州は、気温は下がったもののもう素晴らしいお天気。
 むかーし、高畑勲監督のドキュメンタリー「柳川堀割物語」で見てたこともあり、前から行きたかったものの、行きそびれてた柳川へ行ってきました。


柳川堀割物語 [DVD]

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 3月の九州はいろんなとこで雛祭りやってるわけですが、柳川も「さげもん」で街中雛祭りモード。かわいいのがいろんなとこにぶら下がってるので、子供たちも、日田に比べると意外と盛り上がってました。


 3連休の中日、しかもこのお天気ということで、レンタカーは借りられず。柳川までの行路で寄りたいとこがあった我が家の段取りマスターのかあちゃんも、ま、借りられても道混むでしょ、とりあえず川下りしてうなぎ食べられればいいやって感じで、珍しくノープランで西鉄で柳川駅まで行き、着いた駅でガイドマップをもらって、取りあえず駅前の聞いたことのある名前のうなぎ屋さんへ。
 九州に来た当初なら驚愕しただろう甘辛さに、何やらいとおしさすら感じつつ、せいろ蒸しやうな丼をいただきます。食べながら何種類ものマップを見比べてたら、3月の土日祝限定で、通常とは別コースの雛めぐり舟というのがあることを発見。通常の川下りより料金が500円も安いうえ、途中の乗船場での降りてまた乗ってもいいってことで、これにしようということに。


 混むんだろうなと思いつつ、さげもん見ながらてくてく商店街を歩いて、臨時の乗船場まで行くと、予想に反してなんと我が家の貸し切り状態。通常の川下りの乗船場は駅から近いんですが、こちらは商店街のさげもんを見てから乗る設定なので、乗船場がちょっと遠いのと、北原白秋の生家などがある観光地としての柳川の中心は、柳川駅側から行くとゴール地点という位置関係で、多くの人がそちらから船に乗って駅方面に来るコースをとっているらしく、すれ違う船はみんな満員。子供たちは無邪気にその都度、おーいとか手を振って、向こうも手を振ってはくれるんですが、微妙に「え、何それ貸し切り?」という目線を向けられることに。んふふふー、こっちはそっちより500円も安いのにすいませんねー、みたいな。



 お船にもお雛さま飾ってます。
 ひざかけ用に掛け布団があるのもグー。


 船頭さんも観光地ズレしてない朴訥な感じの人で、すごくよかったです。パターン化された案内より、子供たちの質問への受け答えを優先して、この2月ごろ、堀割沿いの植え込みに花の苗を植えてたら、冬眠中のカメの子供を掘り起こしてしまったので、家であったかくなるまで育てて、この間返したんよー、みたいな上の子が喜ぶ話もしてくれたのでした。


 写真にも写ってますが、桜もところどころ咲いてて、すごく気持ちよかったです。昨日の雨で水位が上がってたため、橋の下をくぐるとき、いつもほんとにスレスレで、いちいち寝ころばないといけないのも子供たち的には、てか普通に大人的にも、超楽しいし。



 これはもう終点近く。



 こんな大きなお雛さまもあったり。
 

 途中何ヶ所か乗船所があったんですが、結局終点まで貸し切り。駐車場を求める車で混雑する中心地は、ほんとにうなぎ屋さんだらけでしたが、やっぱり別に子供たちに楽しいとこはそんなにない感じだったので、車でここ目指してこないでほんとに正解だったなと。そして謎のミニミニ水族館にぷらっと入ったら、これがまた意外に面白くて、見たことのないスピードで泳ぐたくさんの魚がものすごい勢いで餌を食べてる様子が見られたりして、いろいろラッキーでした。
 

 帰りはバスで駅まで戻り、西鉄でまた福岡市内まで。ちょうど5時半ごろ薬院駅に着いたので、超おいしい餃子の中華料理屋さんで早めの夕食。たらふく食べて家帰って「ダーウィンが来た!」見て寝るという、めっちゃ完璧な流れの一日でした。「九州来てよかったやろー」と九州の神様に言われてる感じがしました。